■標高2000mの大地!  遮るもののない広大な台地からは新緑でキラキラと光る草原に、北、南、中央アルプス、富士山、八ヶ岳までぐるりと見渡せる大絶景「美ヶ原」

 美ヶ原は、長野県の松本市、上田市、長和町(ながわまち)にまたがる高原で、日本百名山に選定されており、最高地点は標高2,034mの王ヶ頭(おうがとう)だ。台上の地形で、火山性堆積物の隆起と浸食によってつくられたと考えられている。台地状の地形で起伏がほとんどないため、手軽に絶景を楽しめ、初めてのハイキングにもおすすめのスポットだ。

起伏の穏やかな草原地帯をあるく。風が爽やかで気持ちがいい

 筆者のおすすめは、山本小屋登山口から美ヶ原に入るルートだ。ここから「美しの塔」を通り、王ヶ頭ホテルを目指しながら最高地点である王ヶ頭を目指す。美ヶ原の広大な台地と、その先に見える北アルプスの山々を満喫しながら歩けるのが最大の魅力。

 雪が解け、草原に生い茂る植物は朝の光できらきらと輝いて見える。高原に吹く風は下界の風とは違い、清々しい。この大地に身を置くだけでも非常にリフレッシュできる。

 王ヶ頭からは松本市の街並みを見下ろすことができ、正面に中央アルプスや南アルプスを望む。天気が良ければ富士山や八ヶ岳も展望できる、日本を代表する山々のオンパレードだ。山本小屋登山口から王ヶ頭までは約1時間 10分、周回コースを選ぶと烏帽子岩を経て2時間40分ほどで帰ってくることができる。

トレイルから松本市を見下ろし、その向こうに北アルプスを望む

 高低差がほとんどないハイキングで、これだけの絶景が楽しめる場所はそうはないだろう。ぜひ訪れてほしい場所だ。これから秋本番を迎えるが、気持ちよい気候の中、山へ出かけてみてはどうだろうか。

【山本小屋登山口からの周回ルート】所要時間
山本小屋登山口(0:00)→ 美しの塔(0:16)→ 王ヶ頭(1:10)→ 烏帽子岩(1:40)→ 山本小屋登山口(2:40)
歩行距離: 約6.9km
累積標高差: 登り 164m、下り 162m
合計所要時間: 2時間40分

●【MAP】王ヶ頭