■待ってました!  の二重堀切

 城好きとしてはやや退屈さを感じながらズンズン奥へと進む。道らしき道はないが、見通しはあるし方角は合っている。城を目指して北へ、北へ。山道を左にそれたところから10分ほどで、目の前に「デーン」と土の壁が現れた。

三角形の頂点が満田城

 はるか頭上に頂きが見える。おそらくアレが満田城だ。目標捕捉。正面から登るのはさすがに急勾配過ぎる。右手に迂回して、尾根筋を登ってゆくことにする。するとほどなく、明らかな踏み跡のある登山道。つまり正解のアプローチルートにここで合流。麓の山道、あと数10mも行けば、このルートの入り口だったのだろう。帰りはこの尾根筋を戻ればよいのだな、と思う。

 比高60mとはいっても、それなりに登る。尾根筋をガシガシ、気合を入れて登ってゆく。すると見えてきました。アレが。

これぞ二重堀切! 美しい!!

 城域の端っこ、尾根を分断するのはもちろん堀切だ。しかも二重ときた。何度経験しても、この「ここから城域だ!」という瞬間の興奮は格別だ。「尾根筋を断つなら、やっぱ堀切だよな」と、一人悦に入る。しかしこの二重堀切、深さはともかく実に「しっかり」している。槌や足で踏み固めていたのだろうか。ガチっとした表層の感じがいい。

※堀切(ほりきり):尾根に入れられた鋭いV字状の切れ込み

外側の堀切
内側の堀切

内側の堀切を別アングルから