福島県南会津郡下郷町(みなみあいづぐん しもごうまち)に、江戸時代の面影を今に残す宿場町、大内宿(おおうちじゅく)がある。趣ある茅葺き屋根の町並みが広がり、福島を代表する観光地として多くの人が訪れている。

 その大内宿の近隣にあるのが、温泉旅館「こぼうしの湯  洗心亭(せんしんてい)」に併設されたキャンプサイトだ。温泉付きキャンプ場ならではの快適な滞在を楽しめることから、多くのキャンパーに支持されている。

 今回は、自然に囲まれたキャンプ場でのんびりと過ごし、温泉で体を癒やしたあとに大内宿を散策する、1泊2日のモデルコースを紹介する。

■温泉と自然を満喫できる「こぼうしの湯  洗心亭キャンプサイト」とは

平らな場所が多く、車両の乗り入れが可能でテントを設営しやすい 

 東北自動車道・郡山南ICから車で約1時間。南会津の山あいにある、「こぼうしの湯  洗心亭キャンプサイト」は、旅館の敷地内にある。目の前には渓谷が広がり、川のせせらぎが響く、自然豊かなキャンプ場だ。

 キャンプサイト内は徐行での車両の乗り入れが可能で、設営場所の近くに車を横付けできる。平らな場所も多く、設営場所に迷うことはなかった。周囲には木々が多く、著者が利用した5月には焚き付けに使える小枝や松ぼっくりも落ちていたため、火起こしも比較的しやすかった。直火の使用は禁止されているため、焚き火シートなどは必ず持参しよう。

 洗い場や仮設トイレがあるほか、15:00〜22:00、翌6:00〜9:00の間は旅館のトイレも利用できるため、初心者でも快適に過ごせる環境が整っている。

キャンプ場利用者は旅館の温泉を利用可能。露天風呂でゆったりと疲れを癒やせる

 このキャンプ場の最大の魅力は、同じ敷地内にある旅館の温泉を利用できることだ。湯野上温泉郷の源泉かけ流し100%天然温泉を、内風呂と露天風呂で存分に楽しめる。弱アルカリ性の泉質は、美肌効果や関節痛の緩和、疲労回復などが期待でき、日頃の疲れを優しく癒してくれる。

 入浴時間は15:00〜22:00、翌6:00〜9:00で、その間は何度でも利用可能。森林に囲まれた開放的な環境の中で湯浴みを楽しめるほか、夜には満天の星空を眺めながら温泉に浸かることもできる。

 朝風呂で焚き火の煙で付いたにおいを洗い流し、出発前にさっぱりするのもおすすめ。心も体も癒される、至福の時間を過ごせる。

■大内宿まで車で約10分|観光とセットで楽しみたい立地

茅葺き屋根の民家が並ぶ大内宿は、南会津を代表する人気観光スポット

 キャンプ場で1泊した後はぜひ大内宿に立ち寄りたい。キャンプ場から車で約10分とアクセスがよく、気軽に足を運べる。

 大内宿は、江戸時代に会津若松と日光・今市を結ぶ会津西街道の宿場町として栄えた。現在も30軒以上の茅葺き屋根の民家が立ち並び、江戸時代の面影を色濃く残す町並みが見どころとなっている。

 1981(昭和56)年には国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定された。建物の多くは現在も店舗兼住居として利用されており、名物の「ねぎそば」を味わえる飲食店やお土産屋などが軒を連ねる。

 町の端にある見晴台まで足を延ばせば、茅葺き屋根が並ぶ町並みを一望でき、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような風景を楽しめる。ゆったりと流れる時間に心が癒やされ、日本の歴史と暮らしの息づかいを身近に感じられる観光スポットだ。