●山頂の展望塔は立入禁止…… でも眺望は良好!

桜の向こうにそびえ立つ展望塔。老朽化のため立入禁止なのが残念だ

 大楠平で一息ついたら、山頂を目指して最後の登りに取り掛かる。10分ほどの登りとなるが、道は良く整備されており、足元も安定しているので快適に歩ける。

 山頂には目を引く展望塔が設置されているが、残念ながら現在は老朽化のため立ち入り禁止となっており、登ることはできない。

 それでも山頂からは、南に広がる相模湾、東に東京湾、そして運が良ければ富士山や伊豆大島までを一望できる開けた景色が広がる。低山とは思えないほどの開放感に、しばし見入ってしまうほどだ。

 また、麓ではまばらだった河津桜も、山頂付近では満開を迎えている。一足早い春の訪れを感じられる。

●満開の桜に見送られながら下山

まもなく見頃を迎える菜の花畑。一面を黄色に染め上げる菜の花が楽しみだ

 山頂でしばらく景色を楽しんだ後は、同じルートを通って下山する。下山時には視線の高さが変わるため、登りでは見落としていた植物や景色の変化に気づく楽しみもある。

 小さな草花や木漏れ日がつくる模様に癒されながら、大楠平を過ぎ、登山口へと戻る。前田橋バス停からは、再びバスに乗って逗子駅へ。車を使わずに行ける気軽さと、心を潤す自然の豊かさに触れ、わずか3時間程度ながら非常に満足度の高いハイキングとなった。

■ひと足早く春を感じるなら、2月の大楠山がおすすめ

 まだ寒さの残る2月に、ひと足早く春の訪れを感じられる大楠山のハイキングは、都心からのアクセスも良く、気軽に自然にふれあいたい人にとって最適なコースである。満開の河津桜と開放的な山頂の景色が組み合わさったこの時期ならではの魅力は、低山ハイキングとは思えない充実感を味わわせてくれる。春を先取りしたい人には、ぜひおすすめしたいコースだ。

神奈川の景勝50選にも選出されている大楠山の展望。筆者もおすすめだ

●【MAP】大楠山

●【MAP】大楠平(大楠山レーダー雨量観測所展望台)

●【MAP】前田橋バス停