神奈川県横須賀市の西部、三浦半島に位置する大楠山(おおぐすやま)は、標高214mながら、三浦半島の最高峰として知られ、多くのハイカーに親しまれている人気の山だ。
山頂からは「かながわの景勝50選」にも選出された、相模湾や富士山の絶景を楽しむことができ、冬の澄んだ空気が展望をより一層美しいものにしてくれる。さらに山頂付近では、早咲きの河津桜(かわづざくら)が2月頃から見頃を迎え、春の訪れを一足早く感じられるも魅力の一つとなっている。
三浦丘陵の一角をなす大楠山は、関東百名山の一つにも選ばれており、整備された登山道やアクセスのよさから初心者にもおすすめだ。雪の影響がほとんどないため、冬季でも安心して登ることができる大楠山をレポートする。
■「前田橋バス停」から歩く大楠山! ピストンコース紹介
●前田橋バス停へのアクセス
大楠山の玄関口、ハイキングコース入口へは公共交通機関の利用が便利。まずJR横須賀線・逗子駅に向かう。東京駅から1時間程度でアクセスが可能だ。そこから京浜急行バスに乗車すること約20分、前田橋バス停で下車するとハイキングコース入口は目の前だ。
マイカーでアクセスする場合は、横浜横須賀道路・衣笠(きぬがさ)ICから20分程度で到着する。前田橋バス停まで10分ほど歩くようだが、無料で利用できる県営の立石駐車場が便利だ。ただし、駐車できる台数には限りがあるため、注意してほしい。
●標準コースタイム
【前田橋バス停から大楠山往復コース】所要時間
前田橋バス停 (0:00) → ハイキングコース入口 (0:10) → 雨量観測展望台 (1:25) →大楠山山頂 (1:45) → 雨量観測展望台 (2:05) →前田橋バス停(3:15)
歩行距離:約7.0km
累積標高差:登り 431m、下り 431m
合計所要時間:3時間15分