大楠山(おおぐすやま)は、標高241mと低山ながらも三浦半島最高峰の自然豊かな山である。整備された登山道は傾斜もゆるやかで歩きやすいため、これから登山を始めたい人も挑戦しやすい。また山頂も広くのんびり過ごせることから、子連れでの山歩きにも向いている。
今回紹介するのは、JR逗子駅からバスに乗り、前田橋バス停からスタートするコース。川沿いを歩いたり、大楠山レーダ雨量観測所からの展望があったりと見どころも多い。アクセスもよく、山頂までのコースタイムも約70分のため、週末に思い立って行ける魅力的な里山である。
下山は道幅も広く平坦な道が多い、大楠芦名口バス停へと下りるコースをおすすめする。
■前田橋バス停からスタート
登山口の最寄りのバス停となる、前田橋バス停まではJR逗子駅からバスで約30分である。
バス停から住宅地の中をしばらく歩くと、橋の手前に「前田川遊歩道」の案内板が現れるので、見落とさないようにしよう。ここから階段を下りて川沿いを進む。
飛び石で川を渡る箇所が多く、楽しんで歩ける川沿いの道は、木陰が多く心地よい。子どもと一緒に歩く際は、飛び石の間隔が広いところや滑りやすい箇所があるので、転倒しないように注意しよう。雨上がりや雨の日は急に増水することもあるので、川沿いには下りないようにしよう。
10分ほど歩くと、一度住宅地に出る階段を上がり、そのまま道なりに進むと登山口の案内板が現れる。川沿いを離れ、登山口からは山歩きとなる。
木の葉に覆われた登山道は整備されていて危険箇所もなく、傾斜もゆるやかでとても歩きやすい。
休憩ポイントとなるベンチもあるので、疲れたら水分をとって休みながら進もう。