スキー、スノーボードに行くとなると、どうしても雪山の寒さを想像して、これでもかというほど厚着をしたくなるものだ。しかし寒さ対策のつもりがかえって暑くなり、汗冷えなどで体を冷やす原因となってしまうこともある。

 スノボ歴15年の経験者の視点から、天気や標高に合わせたおすすめのインナーを3つ紹介する。

■天気と標高で選ぶインナー 3選

●曇りの低地ゲレンデには、ユニクロのヒートテック

極暖ではない通常タイプのヒートテックを長年愛用

 まずは多くの人が持っているであろうユニクロの通常タイプのヒートテックだ。筆者にとっては子どもを連れて数本滑るときや、初心者に教えるときなどの定番インナーであり、ふもとと頂上の標高差が大きくないゲレンデであれば十分だと感じる。標高差が少ないと、気温差もそれほど大きくないからだ。スノーウェアの防寒性能は高いため、山頂にいても日常よりは少し寒いと感じる程度だろう。

 筆者が極暖や超極暖タイプを選ばないのには、長年の経験に基づく理由がある。ウィンタースポーツは全身を使うハードな運動であるため、晴れてくるとインナーも一緒に袖をまくるほど暑くなるし、逆に雪が降ってきたら汗が冷えて寒くなってしまう。山の天気は変わりやすいので、通常タイプのヒートテックがどの天気に転んでも対応しやすいといえる。

 ただしターン練習中の初心者は動きも多く汗をかきやすい。ヒートテックは速乾性が低く、消臭機能もスポーツ用ほどではないため、汗による冷えや臭いが気になりやすい。そんな人には、次に紹介するような吸水速乾性のあるインナーがおすすめだ。

ユニクロ ヒートテックUネックT/8分袖(WOMEN)
価格/1,290円(税込)
素材/ポリエステル33%、アクリル 31%、レーヨン21%、ポリウレタン15%

商品サイト:https://www.uniqlo.com/jp/ja/products/E469740-000/00?colorDisplayCode=68&sizeDisplayCode=004

ユニクロ ヒートテッククルーネックT/9分袖(MEN)
価格/1,290円(税込)
素材/ポリエステル40%、アクリル32%、レーヨン21%、ポリウレタン7%

商品サイト:https://www.uniqlo.com/jp/ja/products/E461003-000/00?colorDisplayCode=08&sizeDisplayCode=004

●雪予報かつ高地ゲレンデなら、グンゼのファイヤーアセドロン

グンゼ独自開発の素材によって、吸った汗の濡れ戻りを抑える機能が施されている

 雪予報の日や、標高の高い場所にあるゲレンデに行くなら速乾性に優れた吸湿発熱タイプのインナーを選ぶといいだろう。標高が高いと雪も降りやすく、山頂付近はマイナス5℃前後にまでなるのはよくあること。少し汗をかいた状態でリフトに乗れば、湿ったインナーが冷えて山頂に着く頃には氷に触れているような冷たさになってしまう。速乾性と吸湿発熱機能は必須といえる。

 なかでもおすすめなのは、グンゼの「ファイヤーアセドロン」の長袖インナーだ。吸湿発熱機能で暖かさをキープしつつ、汗を素早く吸って乾かす機能に優れている。肌着メーカーならではのさらっとした肌触りのよさも魅力で、汗冷えが不安な人には最適解といえるだろう。

GUNZE(グンゼ) 【ファイヤーアセドロン】クルーネックロングスリーブシャツ(丸首)
参考価格/3,190円(税込)
素材/アクリル55%、レーヨン40%、ポリウレタン5%

商品サイト:https://www.gunze.jp/store/g/vMHA208P/

●晴天や春スキーには、ワークマンのドライスイフトシャツ

軽量で吸水速乾に優れ、オールシーズン着用可能の半袖シャツ(画像提供:ワークマン)

 シーズン入りたての雲ひとつない晴天の日や、3月以降の春スキーなどの練習日には、思い切って半袖を選んでみてほしい。おすすめはワークマンの「ドライスイフトシャツ丸首半袖シャツ 2枚組」だ。

 晴れた日のゲレンデは太陽の照り返しもあり、体感温度はかなり高くなる。また、山の天気は変わりやすく、思ったより気温が高くなるときもあり「半袖に着替えておけばよかった」と何度も後悔した経験から、予備としても半袖を持っていくことをおすすめしたい。2枚組980円で買えるコスパのよさもさることながら、軽量かつ汗をかいてもサラサラの状態が続くので、不快感なく滑り続けられる。

ワークマン ドライスイフトシャツ丸首半袖シャツ 2枚組(メンズ)
価格/980円(税込)
素材/ポリエステル55%、綿45%

商品サイト:https://workman.jp/shop/g/g2300011196111/

■暑いときの救世主!  ウェアの脇ジップ活用法

初心者の頃は使い方がわからなかった脇ジップ

 滑っているうちにどうしても暑くなってしまうことはある。そんなときに役立つのが、ウェアの脇の下についているジップだ。

 リフト待ちや乗車中にサッと開けるだけで、外の冷たい空気が入り込みクールダウンできる。滑っている途中は雪が入ってくるので、リフトを降りたら閉めるのを忘れないようにしよう。

■インナー選びはその日の快適さを左右する

 スキー、スノーボードの服装で大切なのは、天気予報や標高からインナーを使い分けることだ。スノーウェア自体の防寒性能は高く、滑っているとウェアの中の温度は上がる。一日を快適に過ごせるように、自分に合ったインナーウェアの使い分けを、ぜひ検討してみよう。

 

※この記事の情報は2025年12月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。