夏のキャンプ場で、クーラーボックスでキンキンに飲み物を冷やしていたものの、グラスに注ぎ少しすると徐々にぬるくなってしまった経験や、焚火のそばで飲み物が温くなってしまったり、灰が飲み物に混入して困った経験はないだろうか。

 そんな方へ筆者がおすすめしたいのが、保温性に優れた蓋つきタンブラーだ。各種アウトドアブランドでタンブラーを扱っているが、今回は筆者愛用の「YETI 20 OZ TUMBLER WITH MAGSLIDER」について、実際に3年使用してみてのメリットとデメリットについて紹介していく。

■スマートな見た目でシーンを選ばない、YETI製のタンブラー!!

アウトドアシーンはもちろん、書斎や勤務先のデスクでもクールに使えるYETI製のタンブラー

 クーラーボックスで有名なYETI製のタンブラーの魅力は、そのスタイリッシュな見た目だ。真空断熱構造により保温保冷で使えるステンレス製で、カラーバリエーションも豊富。アウトドアシーンではもちろん、自宅でも部屋全体の色に合わせて使うことで、楽しみの幅も広がる。

 真空断熱構造で、長時間飲み物の温度を一定に保ってくれる。付属の蓋は外れにくく密閉性が高いので、中にゴミが入るのを防いでくれるだけでなく、少々乱暴に倒したとしても中身がこぼれる心配がない。 

■コーヒードリッパーとの相性がよい!!

焚火をしながらYETI製タンブラーでコーヒーを飲む

 キャンプ場でコーヒーを淹れる人も多いと思うが、YETIの「20 OZ TUMBLER WITH MAGSLIDER」は、コーヒーサーバーとしてドリッパーとの相性が抜群によい。使い方としては珍しいと思うが、サイズ感がぴったりでおすすめなので紹介する。  

 容量の20ozは、約590mlであり、実はこれは一般的にコーヒー3杯から4杯分の量に相当する。

 蓋を外した際の直径は約10cmで、ドリッパーとの相性もいい。ドリップされたコーヒーの雫がステンレス製の容器に落ちる音も心地よいと感じている。一人で楽しむ際も、家族でキャンプする際にもそのまま飲めたりカップに注いだりできる。コーヒーサーバーを持っていく必要がなくなることで、キャンプ道具がコンパクトになるのも利点である。

■衛生的なマグネット式の飲み口が魅力

YETI製のタンブラーのマグネット式の飲み口は、簡単に取り外し可能

 口に直接触れるものだからこそ、衛生面はとても大事だが、YETI製のタンブラーはその点でも優れている。マグネット式の飲み口が採用されており、普段は密閉状態にし、飲み物を飲むときにスライドさせて飲み口を開放する仕組みになっている。

 洗浄する際は取り外し可能で、隙間まできれいに洗浄可能だ。他メーカーのタンブラーの蓋で採用されている跳ね上げ式は留め具部分にわずかな水分が残りやすいため、衛生面でも不安が残るが、YETI製のタンブラーは完全に分解して、しっかりと乾燥させることができる。

 筆者は食洗器にも入れて使用しているが、3年間ほぼ毎日使用しても変形や曇りはみられない。マグネットは指で引っ張ることで取り外しできるが、逆さまにしても大丈夫だ。

■3年間使用した筆者が感じる唯一のデメリット

 筆者が3年使用して唯一デメリットを感じる点といえば、20ozの底面のサイズ感である。

 500mlペットボトルよりも底面が広いため、車のドリンクホルダーに対応しない場合がある。別売りのドリンクホルダーを取り付けることで回避できるが、友人の車に乗る場合は諦めざるを得ない。

 また、キャンプ場ではテーブルに置けばいいのだが、チェアなどのギアに付属しているほとんどのドリンクホルダーには対応しないので注意が必要だ。

■能力はもちろん、デザインとメンテナンスにも優れたYETI製のタンブラーは買い!

 YETI製のタンブラーは、真空断熱構造による優れた保温保冷力はもちろん、カラーバリエーションが豊富で、キャンプだけではなく普段使いもできる点など、メリットが多い商品である。筆者が個人的に買ってよかったと思えるアウトドア用品の1つである。サイズによって値段も変わるが5,000円から15,000円程度と手の届く範囲であり、Amazonなどでも購入できるので、タンブラーの購入を検討している方はぜひ検討してみてはいかがだろうか。