キャンプといえば焚き火。「自分にもできるかな?」「煙が大変そう」と不安を感じる初心者も多い。しかし、焚き火を一番気持ちよく味わえるのは「秋」ではないかと筆者は考える。涼しくなり虫も減るこの時期が実は焚き火デビューにぴったり。本記事では、キャンプで焚き火デビューする人が楽しむための方法と注意点をわかりやすく紹介していく。
■なぜ秋は「焚き火デビュー」に最適なのか

夏は暑すぎて焚き火を長く続けるのは厳しく、冬は寒さ対策に徹してしまいがち。春は気候が安定するものの花粉や強風が気になることもある。
一方、秋は昼夜の寒暖差が大きく、夜にはひんやりとした空気の中で火の温もりが特別に感じられる。静かに虫の声を聞きながら、火のはぜる音を楽しむひとときこそ「秋キャンプの醍醐味」といえるだろう。夏に比べキャンプ場も落ち着き、のんびりと焚き火を満喫できるのも秋ならではだ。
■初心者でも安心! 快適な焚き火の座席づくり

焚き火を楽しむにあたり、まず優先すべきは他のキャンプギアとの距離である。燃えやすい素材のテントやタープ、ガスやガソリンなど引火して困るもの、冷たさをキープさせたいクーラーボックス等も、3m以上は離しておくべきだろう。
また、風向きにも注意が必要だ。燃えてはいけないものは風上に、焚き火は風下に置く。煙が自分にかかり続けるのはかなり辛い時間なので、座る位置にも気をつけよう。筆者の経験上、焚き火との距離が近いとすぐ顔が熱くなり、かえって落ち着けないため椅子と焚き火の距離は50~70cm、ローチェアの高さぐらい視線は低いほうが炎が眺めやすく、熱さと視界のバランスがよい。