■手軽に立ち寄れる! 展望に優れた絶景スポット
車で手軽に立ち寄って北アルプス(北部)の絶景を楽しめるスポットは他にもあります。この時期におすすめの2か所を紹介します。本格的な冬が始まる前、タイミングよくいい場所を見つければ新雪と紅葉、緑のコントラストが見事な三段紅葉と出会えるかもしれません。
●「アルプス展望デッキ」からの北アルプスのパノラマ
柏土展望広場からも近い、同じく小川村の標高851mの地点にある「アルプス展望デッキ」。ちょうど良い距離感で北アルプス・後立山連峰が見渡せる絶景スポットとして人気のスポットです。県道36号線「小川アルプスライン」の道路脇にあるので、冬でも車で来ることができるのです。
奥には祠と東屋があり、北アルプス方面には親切で分かりやすい山座同定用の展望図があります。観光地でお馴染み、COVACの大型双眼鏡も設置されていますが、これは無料で利用することができます!
正面に爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳。さらに唐松岳を経て白馬三山……。真新しい雪に輝く荘厳な眺めです。山自体の見え方は先ほどとあまり変わりませんが、前景となる里山が変わるので、また表情が違います。小高い丘のようになっているので、西側の北アルプスだけでなく、東側の四阿山(あずまやさん)や浅間山方面も眺めることができます。
●「黒沢高原」鹿島槍ヶ岳の三段紅葉
長野県大町市、仁科三湖のひとつ木崎湖の西側にある小熊山は、五竜岳方面から延びてくる山陵の末端部にあたる標高1,303mの小ピークです。一帯の西には鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳などの北アルプス名峰が連なっています。
登山道もありますが、小熊山林道(冬期通行止め)が麓から山頂部を縦断するように走っているので、実は歩かなくても絶景を楽しむことができます。さらに北上すると「黒沢高原」です。ちょうど「HAKUBA VALLEY 鹿島槍スキー場」のゲレンデに林道が接する辺りからは、鹿島槍ヶ岳の双耳峰をバランスよく望めます。北アルプスの新雪と色づいた紅葉、そして緑のコラボレーションが見事な“三段紅葉”の絶景と出会えるスポットです。