■18番・清水山 〜 東山山頂公園

登山道を進むと「18番・清水山(きよみずやま・標高約242m)」に辿り着く。ここには京都東山トレイル唯一の三角点がある。
ここから一旦下り、さらに登り返して北に向かうと、広々とした将軍塚・東山山頂公園に到着する。ベンチや東屋、トイレがあり、お昼休憩にもピッタリ。展望台からは京都の街が眼下に広がり、真正面には「ニデック京都タワー」が見える。
公園を過ぎるとコースはいよいよ終盤。コースは下りとなり、木の根や落ち葉も多い。雨上がりは特に滑りやすいので、足元に気をつけて進もう。

「26番」付近には、京都動物園の緑色の観覧車が目に入る展望スポットがある。高さ12m、本州最古の現役観覧車だ。また二条城の大鳥居も見えるので探してみよう。
■28番・粟田神社から30番・蹴上駅ゴールへ 〜 歴史ある京都の玄関口へ
山道を進み「28番・粟田神社(あわたじんじゃ)」へと下っていく。粟田神社は、東海道を行き交う旅人の無事を祈ってきた、古くから信仰を集める神社で、京都の東の出入り口「粟田口(あわたぐち)」にある。粟田口は「京の七口(しちくち・ななくち)」のひとつで、鞍馬口や丹波口と並んで、京都の歴史ある玄関口である。
神社を後にし、大きな道路沿いを歩いていくと、今回のコースのゴール「30番」標識近くの蹴上駅に到着する。
■山と街の「いいとこ取り」が楽しめるコース(京都一周トレイル・東山コース)
京都トレイルの伏見稲荷駅から蹴上駅までは「観光地も歩きたいけれど、山歩きもしたい人」にピッタリのコース。駅から駅へとつなぐので、プランも立てやすい。前半は観光や住宅街、後半は山道がメイン。また疲れたときや調子が悪いと感じたら、バスでエスケープもできるので登山初心者にもおすすめだ。
ハイキングシューズや登山靴を履き、水分をしっかり持って、京都ならではの風景、山と街の「いいとこ取り」が楽しめる低山歩きを楽しんでみよう。
【京都トレイル・東山コース、京阪伏見稲荷駅から地下鉄蹴上駅】所要時間
京阪伏見稲荷駅(0:00)→ 四つ辻(0:40)→ 清水山(2:40)→ 清水山山頂公園(3:05)→ 地下鉄蹴上駅(3:45)
歩行距離:約11.5km
累積標高差:登り 990m、下り 850m
合計所要時間:3時間45分