●釈迦ヶ岳山頂から尾根道を歩き、黒岳へ

釈迦ヶ岳山頂の景色を堪能したら、歩いてきた尾根道を最初の分岐まで戻る。そこから直進し、黒岳を目指そう。この区間はアップダウンもあるが比較的なだらかなので、ときおり木々の合間から見える富士山や南アルプスの山並みを楽しみながら歩ける。途中のベンチで休みながら、釈迦ヶ岳を出て2時間弱ほどで黒岳に到着する。
本コース最高地点となる標高1,793mの黒岳山頂だが、残念ながら山頂は木々に囲まれており、展望を得ることができない。黒岳からの絶景は少し進んだ先の展望ポイントにある。この絶景を見ずして黒岳は語れない。必ず立ち寄ってほしいスポットだ。
岩のテラス状の展望スポットでは富士山の裾野までのみならず、河口湖や南アルプス、天子山地の山々までもが見渡せる。足元は切り立った崖になっているので、景色を楽しむ際は注意してほしい。
●黒岳山頂付近の展望スポットを堪能し下山

釈迦ヶ岳山頂とはまた趣の違う黒岳展望台。景色を味わったら、下山に取り掛かろう。下りはやや急な箇所もあるが整備されており、道標も豊富なので迷う心配はないだろう。しばらくすると林道に合流し、すずらん群生地駐車場へと戻ってくる。見どころたくさんの周回コースもゴールだ。
●山梨百名山二座を巡る周回コースの振り返り

今回歩いたコースは、特に景観の優れた山梨百名山二座を一度に巡る贅沢な周回コースを紹介した。すずらん群生地の可憐な花の美しさに始まり、釈迦ヶ岳の静かで荘厳な雰囲気と、黒岳の高所からの大展望。変化に富んだ景色が味わえるだろう。
標準コースタイムも5時間と、半日で挑戦できるコースでありながらも、しっかり達成感も得られる。ぜひ春のうららかな陽気のもと、絶景を堪能しに足を運んでほしい。