春は花々が美しい季節。そして、同時に新緑も美しい。せっかくだから、その両方を思う存分楽しみたい。桜はすでに散り、人気のネモフィラも見頃を過ぎた様子。さて、それでは何の花を楽しもうか。
埼玉県の「武蔵丘陵森林公園」は、その名もズバリ広大な森林に囲まれた緑豊かな公園。輝くほどの新緑をさらに彩っているのが見頃を迎えているルピナスとポピー。足元を彩る色とりどりの世界は眩いほどの鮮やかな世界をつくりだしている。
■東京ドーム65個分の広大な全国初の国営公園
「武蔵丘陵森林公園」は全国で初めて整備された国営公園。埼玉県の滑川町と熊谷市にまたがり、304ヘクタールという東京ドームが65個も入ってしまう広大な敷地。
元々の丘陵地帯を活かし、広大な森を散策すると、この季節は森林浴に癒される。また、園内はサイクリングロードが整備されており、レンタルサイクルを活用することで効率的に散策することもできる。
■木漏れ日に彩られた鮮やかな絶景
新緑が眩しいほどの園内を散策していると、突然、「こもれび花畑」に咲くルピナスの色彩豊かな景色が飛び込んでくる。
4万本のルピナスが一斉に咲き乱れ、紫、ピンク、白、黄色など組み合わせも様々に足元を色鮮やかに彩っている。木漏れ日に輝くその景色は、この世のものとは思えないほど異様なまでの美しさ。
「のぼり藤」とも呼ばれるルピナスは地中からそのまま出てきたような姿と色彩が何とも印象的。雅な雰囲気の藤の花とは対照的に鮮やかすぎるほどのその色彩はどれだけ眺めていても飽きることがない。
■70万本のポピーが視界を埋め尽くす
ルピナスだけでなく、色彩豊かな花々を楽しめる森林公園。運動広場花畑には70万本のポピーが見渡す限りに咲きほこっている。小さく可憐な赤、白、黄色、オレンジのポピーが風に揺られ波打つ様は、言葉を失うほどの絶景。いつまでもそこにいたくなるほど爽やかな5月を思う存分に感じられることだろう。
1年のなかでも、最も過ごしやすい5月。暖かな陽気に咲き乱れる花々と眩しいほどの新緑。GWも終わりひと段落。どこか自然のなかで、のんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
●施設概要
国営武蔵丘陵森林公園
〒355-0802
埼玉県比企郡滑川町山田1920
TEL 0493-57-2111
開園時間 9:30~17:00(3/1~10/31)
入園料金 大人(高校生以上)450円 シルバー(65歳以上)210円 中学生以下無料