埼玉県秩父市の「羊山(ひつじやま)公園」内にある「芝桜の丘」は、春になると辺り一面がピンクや白などカラフルな芝桜の花で覆われる。都心からのアクセスもよく、毎年多くの人が訪れる。

 筆者は埼玉県出身で、毎年秩父へ芝桜を見に訪れていた。そんな現地をよく知る筆者が、秩父のおすすめスポットを紹介する。

■秩父へのアクセス

 都心から電車の場合、池袋駅から西武鉄道の特急を利用すると西武秩父駅まで最短約1時間20分。車の場合、練馬ICから関越自動車道で花園ICで降り、国道140号線で秩父市街地まで1時間30分ほどで到着する。

 芝桜の開花時期は道路が混み合うことが多いので、車で行く場合は時間に余裕を持とう。

■春の秩父おすすめスポット

●花の絨毯に感動!「羊山公園・芝桜の丘」

色とりどりの花に覆われる芝桜の丘

 秩父のシンボル、武甲山(ぶこうさん)を望む羊山公園の芝桜の丘には、約1万7,600平方メートルの広大な敷地に10品種・40万株以上の芝桜が植えられている。

 例年4月中旬から5月上旬に見頃を迎え、開花時期には「芝桜まつり」が開催される。2025年の開催日程は4月4日から5月6日までで、期間中は芝桜の丘付近にご当地グルメやお土産などを販売する露店が数多く並ぶ。

 見渡す限り花の絨毯が敷き詰められたような芝桜の丘の見事な景色に、筆者は毎度感動して思わず歓声を上げてしまう。散策しながら、じっくりと鑑賞したい。

羊山公園
住所 〒368-0023  埼玉県秩父市大宮6360
芝桜の丘入園料 一般300円、中学生以下無料  ※芝桜開花期間中のみ有料

ホームページURL:https://www.city.chichibu.lg.jp/

●20以上の農園が軒を連ねる秩父で、甘いいちご狩り

秩父でいちご狩りが楽しめる

 埼玉県は最もおいしいいちごを生産する県として、全国初の「プレミアムいちご県」の認定を受けた。秩父にはいちご狩りができる農園が20軒以上あり、例年1月から6月中旬頃まで楽しめる。

 いちごが無くなり次第営業を終了する農園も多いため、訪れる前に確認をしたほうが安心だ。

秩父のいちご農園(秩父観光農林業協会):http://www.cknk.jp/strawberry/

●新緑と渓流のせせらぎが楽しめる「秩父温泉 満願の湯」

美しい新緑の木々に囲まれた露天風呂(画像提供:秩父温泉 満願の湯)

 秩父は温泉もおすすめだ。なかでも筆者のお気に入りは、奥長瀞(おくながとろ)地域の渓流沿いにある日帰り温泉施設「秩父温泉 満願の湯」。

 露天風呂は開放感があり、美しい新緑の木々に囲まれている。眼下を流れる渓流と全長15mの満願滝を眺めながら源泉100%の露天風呂に浸かると、心身共にリラックスできる。

秩父の食材をふんだんに使った「秩父元祖  黄金めし」(画像提供:秩父温泉 満願の湯)

 また、温泉のほかに筆者が楽しみにしているのは「秩父元祖  黄金(こがね)めし」(1,450円・税込)だ。秩父で収穫されたアワ・ヒエ・キビ・クリ等を自慢の温泉水で炊いた郷土料理で、お膳にはさまざまな料理も並ぶ。秩父の大地の恵みを存分に味わえる。

秩父温泉 満願の湯
住所 〒369-1625  埼玉県秩父郡皆野町下日野沢4000
電話 0494-62-3026

ホームページURL:https://www.chichibuonsen.co.jp

※営業日時はホームページよりご確認ください