■数万本に1本という貴重な「白いカタクリ」も!

紫のカタクリの中でひっそりと咲く「シロバナカタクリ」
キバナカタクリは、これから見頃を迎えます

 紫色で染まる群落の中で、ぽつんと静かに花を開かせていたのはシロバナカタクリ。数万本に1本という確率でしかお目にかかることができない貴重なカタクリとのこと。この日、私は2本のシロバナカタクリを見ることができましたが、初めて出会った白いカタクリに心を奪われました。

 また、これからの4月上旬は、キバナカタクリの季節。紫色のカタクリは日本原産とのことですが、外来種のキバナカタクリも趣があるものです。

■カタクリだけじゃない早春の花

キクザキイチゲに囲まれて咲くカタクリ
満開となったヒュウガミズキ
黄色と赤の2色のポンポン「ミツマタ」も美しさを競っています

 ここは、「かたくりの里」という名がついていますが、実はカタクリだけでなく、多くの花の宝庫でもあります。雪割草・ショウジョウバカマ・フクジュソウ・キクザキイチゲ・アズマイチゲなどの野草で埋め尽くされていました。

 また、樹木でもダンコウバイ・ヒュウガミズキ・ツツジなど多くの花が咲いていて、春の花を存分に楽しむことができます。旬の花を楽しみにしている多くのカメラマンやハイカーで賑わっていました。

早咲きのサクラの蜜を吸いにきたヒヨドリ

 ここで楽しめるのは花だけではありません。多くの花に誘われて、昆虫や野鳥たちも集まってきます。ミツバチなどの昆虫やメジロ・ヒヨドリなどの野鳥もヒカゲツツジや早咲きのサクラに集まってきていました。

 里山に広がるカタクリの群生地は、高尾山・草戸山ハイキングとのセットでも楽しむことができる夢の園地でした。期間限定で公開されている貴重なスポットをぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

 

【城山かたくりの里】
HP:https://www.katakurinosato.com                                入園料500円。開園時間は午前9時から日没まで。今年の開園期間は3月8日(土)~ 4月20日(日)
アクセス
電車:JR横浜線橋本駅から直通バスがあります。
車:圏央道相模原ICから約4km(約10分)。無料駐車場完備。