ぽかぽか陽気の中、桜の蕾も増えてきて本格的な春が近づいてきた。冬には控えていたキャンプや登山、ハイキングも暖かい日が増えてきたこの季節は始めるのにうってつけだ。花見と共にアウトドアを満喫できるのが、春ならではの楽しみ方だろう。

花見キャンプは春ならではの楽しみ方

 一方で、春は花粉との戦いの季節でもある。筆者愛用の天気アプリによると、今年の花粉の飛散開始時期は西日本で平年並み、東日本や北日本では平年よりもやや早い見込みで、2025年春は2024年の8倍以上の飛散量になる地域もあるとのこと。実は花粉によるトラブルは花粉症だけではない。筆者は花粉症ではないものの、花粉シーズンは肌が痒くなる、瞼や目の周りが赤くなるなどの症状が出るので、楽しいキャンプの最中に辛い思いをするのもしばしば。これは「花粉皮膚炎」と呼ばれる症状で、花粉皮膚炎は花粉をつけない&保湿といったスキンケアである程度緩和することができる。

数年前の春キャンプでは顔が痒くなり、薬などを持ち合わせておらず苦い思い出になった

 今回は春キャンプやお花見、ピクニックやハイキングで気をつけたいアウトドアスキンケアを紹介しよう。

■キャンプの前日、当日のスキンケア

 花粉皮膚炎は、肌のバリア機能が低下して外部刺激に弱くなることが原因の一つであると考えられている。このため、肌のバリア機能を低下させないことが重要だ。ところが、春は冬の乾燥した空気にさらされた肌が荒れてしまうことが多く、皮膚のバリア機能が低下しやすい季節だとされている。特に2024年12月の東京は最小湿度50%未満の日が例年に比べて多く、2025年の春はバリア機能が低下している可能性が高い。

 春は蚊やアブが活発じゃない季節で快適なのに、花粉で皮膚トラブルが出てしまうのはなんとも悲しい。春キャンプを思いっきり楽しむためには、花粉症じゃない人も入念に保湿ケアをして花粉皮膚炎対策をすることが大切だ。

 筆者は普段のスキンケアに加えて、以下の1、2で対策している。

1. キャンプ前日:お風呂上がりはフェイスマスクをして念入りに保湿
2. キャンプ当日:昼間は超敏感肌用の石鹸で落とせるUVミルクを重ね塗りし、目の周りや口周りの荒れやすい箇所をクリームで保湿して花粉が直接皮膚に触れるのを防ぐ。シャワーを浴びたあとは念入りにローションとクリームで保湿

 このように保湿&紫外線対策すれば、筆者個人の体感であるが、念入りに保湿することで目の周りの赤みがかなりマシになる。とはいえ、花粉皮膚炎の症状やスキンケアの効果は個人差があるので、自分に合ったスキンケアを探してほしい。