雪化粧された富士山は日本人だけでなく、世界中の人々をも魅了する。日本には名だたる山が数多く存在するが、その中でも富士山はやはり特別で、唯一無二の存在感と言ってもいい。

 筆者はそんな富士山を見るために毎年多くの山に登るが、今回は富士山を間近に望み、その大きさを満喫できる愛鷹連峰・越前岳(あしたかれんぽう・えちぜんだけ)を紹介したい。

■登りがいがある、十里木高原からのピストンコース

スタート地点の十里木高原。積雪はないが気温低下により、あたりは霜が降りて真っ白だった

 越前岳は標高1,504mで、日本二百名山の一座に選定されている。富士山の南側に位置し、愛鷹連峰の最高峰の山だ。

 スタート地点となる十里木高原(じゅうりぎこうげん)までは東名高速道路・裾野ICから約25分とアクセスも良好。駐車場までの道中も富士山の山麓を通るため、車中から景色も楽しめる。

 十里木高原から越前岳までは約2時間ほど。難所となる箇所はなく、安心して行動できるが、登山口である十里木高原からの一気登りのため歩きがいがある。途中、単調に感じるところもあるが、ペース配分に気をつけ、呼吸を整えながら登るといい。振り返ると景色がいい場所が多いため、意識して登れば山頂まで楽しめるはずだ。