今キャンパーの間で注目されている「アイロンストーブ」というギアをご存じだろうか? 大人気のため製作するメーカーが増え、キャンプ用品メーカー「FUTURE FOX(フューチャーフォックス)」のYouTubeショート動画は再生回数が50万回超えに。

 そのほか、Xやインスタグラム等のSNS関連の動画を合計すると500万回にもなるそうだ。もちろん販売するとすぐに完売するという人気ぶりだ。ヴィンテージ感あふれる見た目や多機能な面でもかなり注目のギア。実際にどんなものなのか、使用レポとあわせて紹介したい。

■アイロンストーブとは何か?

実際に火を点けたアイロンストーブ

 アイロンストーブは「暖房・照明・調理」に使えるコンパクトなストーブのことだ。もともとは衣服のしわを伸ばす「鉄製アイロン」を温める道具として、100年以上前にアメリカでつくられたもの。当時のアメリカでは普及し始めたスーツを着てジャズを聴くのが大流行だったらしく、アイロンと共に、生活の必需品であったという。そのアイロンストーブが今はギアとして、続々と復刻されているというわけだ。

■ 使用方法は?

 使い方はいたって簡単。燃料口からパラフィンオイルを入れて、オイルが染み込んだ灯芯に火を点けるだけの簡単な仕組み。筆者は前述の「FUTURE FOX」製のアイロンストーブを使用しているが、灯芯を出し入れするノブを回すだけで火力の調整ができる。タンクの容量は360mlで、中火で約6時間ほど使用可能だ。