群馬県にはいくつものスキー場が点在するが、なかでも関越道・沼田IC付近には多種多様なスキー場が揃っている。その沼田ICからもっとも近いのが「川場スキー場」だ。非圧雪エリアやスノーパーク、モーグルコースなどアクティブに滑る若い世代が集まる印象が強いが、実はファミリーも過ごしやすい施設がたくさん用意されている。そこで今回はファミリー目線で川場スキー場の過ごしやすさを紹介していきたい。
■何よりアクセスがいい
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子どもを連れてスキー・スノーボードに出かけるとなると、なるべく移動時間は短くしたいもの。その点、川場スキー場は首都圏から車で2時間で行ける好アクセス。いわば都市型ゲレンデといってもいいくらいの近さだろう。
そして、巨大要塞のような「カワバシティ」には立体駐車場が完備されている。ここに車を停めたら、屋外を歩くことなくエレベーターでチケット売り場やレンタルコーナーに行くことができるので超快適。立体駐車場を利用すると、雪が降る日でも滑走後に車の除雪をしなくて済むのもメリットだろう。
この立体駐車場は土日祝日は事前予約が可能。確実に利用したければ、あらかじめ予約がおすすめだ。
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「スキー場までの雪道運転が不安……」というパパ・ママは、山麓の「道の駅 川場田園プラザ」の第4駐車場から無料のシャトルバスが出ているのでこれを利用しよう。沼田ICから近い場所にあり、このあたりまでなら道路の雪も比較的に少ない。道の駅駐車場からシャトルバスに乗り換えたら、あとは楽々とスキー場までアクセスできる。
■ユーティリティな有料休憩室
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ファミリーで川場スキー場を訪れたなら、ぜひ活用してほしいのが有料休憩室だ。家族だけのプライベート空間をまるごと1日利用することができ、レンタル用具を借りたらここでゆっくり着替えができるし、荷物も置いておくこともできる。ソファやテーブルも置かれているので、ランチをテイクアウトしてゆっくり食べてもいいし、子どもが疲れたら気兼ねなく昼寝もできてしまう。
荷物をコインロッカーに預けると、使いたいものを何度も出し入れしにくいが、ここなら欲しいものを取り出したり、置いておいたりが可能で非常に便利なのだ。そして、この有料休憩室も事前予約が可能。立体駐車場&有料休憩室をコンボで予約しておけば、ゲレンデ到着後の過ごし方が一気に快適になるぞ。
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また、川場スキー場のレンタルコーナーは有名ブランドを取り揃えるなど、用具やウェアのクオリティが高い。質の良い用具を使えば、滑りやすさ、楽しさがアップして、子どもの滑りの上達もきっとメリットがあるはずだ。
■段階を踏んでうまくなれる
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川場スキー場では、子どもが段階を踏んで雪に慣れ、滑りにトライしていくコースが用意されている。はじめてゲレンデデビューするキッズは、まずゲレンデベースに用意された「ファーストステップゲレンデ」から雪に慣れていくのがおすすめだ。
フード付きスノーエスカレーターを完備し、これに乗るだけで子どもはワクワクした気分に。そして、雪遊びやソリを楽しみながら「雪で遊ぶのって楽しい!」と思うことからスタートだ。
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よりスムーズに子どものコースデビューを目指すなら、教えるプロにおまかせするのが一番だ。スキー場のスキースクール、スノーボードスクールはどちらも5歳から受講できるキッズレッスンを開催。子どもが楽しさを感じながら、滑りの上達を徹底サポートしてくれる。
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子どもが滑りに慣れたら、いよいよ親子でコース滑走に繰り出そう。川場スキー場は11本のコースを完備し、初級、中級、上級のコースがバランス良くレイアウトされている。
「ファーストステップゲレンデ」のすぐそばにある「白鳥エクスプレス」のリフトに乗って、山頂から左手に進むと中斜面の「白鳥ダウンヒル」から緩斜面の「桜川コース」へと滑り降りることができる。右手に進めば「白鳥スカイライン」から「シャミンダウンヒル」を結ぶ緩急に富んだ斜面を楽しめ、後半の急斜面に入るところでは正面に谷川連峰の大パノラマを見ることができる。
そして、標高1,870mに位置するゲレンデトップは山並みを見渡せる展望の良いところ。緩斜面を通りながら親子揃って最長滑走3,300mのロングクルージングだって楽しめる。
■キッズルームで休憩も
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子どもが雪遊びやスキー・スノーボードをして疲れたときに重宝するのがキッズルームだ。キッズルームは、有料休憩所のすぐそばにあるので、ランチや休憩したときに「ちょっと子どもを屋内で遊ばせたい」となったらすぐ利用できる。柵にのある暖房のきいたスペースで、ブーツを脱いで過ごせるから快適だ。
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