2月にもなると冬本番。強い寒気がやってくると、関東南部の山々も雪化粧される。積雪の情報がわからないと、登山やハイキングに出かけることができない人も多いのではないだろうか。

 今回はそんな1~2月に登る山を探している人に向けて、神奈川県南部の湯河原にある幕山(まくやま)を紹介したい。標高626mの山で、花の百名山や関東百名山に名を連ねている。海から近いため、冬でも降雪することが少なく、冬に訪れるのにおすすめだ。

 幕山を冬におすすめする理由はまだある。ハイキングの起点になる幕山公園内には約4,000本の梅の木が植えられており、2月から梅の花見を楽しめるのだ。筆者が訪れた2024年1月下旬の様子も合わせてお伝えしたい。

■湯河原・幕山公園で楽しむ梅の花見

 西湘バイパス・石橋ICから国道135号経由で25分ほどで幕山公園に到着する。都心からは東名高速、小田原厚木道路と乗り継いで来れるためアクセスもよい。 

 例年2月1日から3月の初旬にかけて「梅の宴」という祭りが開催され、週末は混み合うため時間に余裕をもって訪れよう。公園内に入ると、すぐに目に入ってくるのが梅の木だ。赤や白、ピンクの梅の木が所狭しと植えられており、その数約4,000本。梅林内を散策できるよう遊歩道も整備されている。

梅の木。5分咲きほどだろうか。ピンクの花と青空のコントラストがすばらしかった

 筆者が訪れたのが2024年の1月下旬。梅の開花は全体は3分咲き、木によっては5分咲きといったところ。見頃はもう少し先だったが、咲き始めの梅の花を楽しめた。