埼玉県の「宝登山(ほどさん・標高497m)」は、ロウバイや梅の花が見頃を迎える早春におすすめの山。

 今回は、秩父鉄道の野上駅(のがみえき)をスタートし、ちょっとした尾根歩きができる「長瀞(ながとろ)アルプス」を歩いて宝登山へ向かい、長瀞駅まで下りるコースを紹介する。

 宝登山からの下山は「宝登山ロープウェイ」を利用することもできる。

■野上駅から長瀞アルプスを歩いて、宝登山へ

スタートとなる秩父鉄道「野上駅」

 秩父鉄道 野上駅からスタートし、「宝登山・長瀞アルプス」の道標に従って約20分、住宅街の中を歩くと登山口に到着する。ここからは自然豊かな森歩きとなる。

長瀞アルプスの登山口

 最初はゆるやかな登りが続くので、呼吸を整えながら無理のないペースで歩こう。

 しばらく登ると、木漏れ日が心地よい尾根に出る。

 この尾根は「長瀞アルプス」と呼ばれており、危険箇所もなく歩きやすい登山道で、冬は木々の間から景色を眺めることもできる。

樹林が美しい登山道
木々の間から景色を見渡せる

 小さなアップダウンを繰り返す尾根歩きは、晴れた日は日差しが届いて気持ちがよい。

 途中にある分岐にはすべて道標があり、「宝登山」方面に進めばよいので迷うことはないだろう。

心地よい長瀞アルプスの尾根
分岐には道標があるので迷わない

 しばらく進むと舗装道路に出るが、20分ほど道なりに歩いていくと、「宝登山」方面の標識が現れ、再び登山道に入る。

 すぐに現れる丸太の階段は約200段あり、傾斜も急なので休憩しながら進もう。

 階段を登り切ったところが宝登山の山頂だ。

宝登山頂までの最後の階段