●前田橋バス停から、歩きやすい登山道で大楠山山頂へ
登山口への案内板に従って舗装路を歩くことわずか10分、ハイキングコースの入口に到着だ。登山道はよく整備され、分岐する道もほとんどないので、初めての方でも迷うことなく進める。
道中には梅や菜の花が植えられている場所があり、2月は河津桜と菜の花の共演が楽しめる絶好のシーズンだ。登山道は総じてゆるやかな登りで、途中には休憩ベンチも設置されており、のんびりと周囲の景色と会話を楽しみながら歩けるのが大楠山の魅力だ。
バス停を出てからおよそ1時間45分で山頂に到着。標高214mと低山ながら、圧巻の山頂の眺望が待っている。相模湾に浮かぶ江の島や、天候が良ければ、富士山まで望むことができるだろう。さらに、山頂付近には早咲きの河津桜の、淡いピンク色の花々が青空に映えている。思わずカメラを向けたくなる美しさだ。
●来た道を引き返し、バス停へと戻ろう
今回紹介するのは、下山に来た道をそのまま戻るピストンコース。登り同様のゆるやかな傾斜は歩きやすく、光の加減で表情を変える風景を楽しみながら下山しよう。下山は1時間半ほどで到着してしまうので、途中にある展望台への寄り道をおすすめする。
大楠山の三浦半島最高峰という標高が観測に適しており、雨量観測レーダーが設置された。展望台として終日開放されており、無料で逗子や葉山の風景が楽しめる。そのうえ、周辺には菜の花と河津桜が咲く広場があり、ベンチでお茶を楽しむなど、ゆったりとした時間を過ごすのにも適したスポットだ。
■河津桜と菜の花の共演! 大楠山登山のススメ
2月とは思えないほどの「春」が満喫でき、ぜいたくな気分を味あわせてくれる大楠山。早咲きの河津桜と菜の花の共演をはじめ、山頂からの逗子や相模湾の絶景、整備された登山道とアクセスのよさ。挙げればきりがないほどの魅力を備えている、
この冬は、初心者からベテランまで楽しめる魅力的な山、大楠山で春の先取りを体感してみてはいかがだろうか。