都心からのアクセスがよく、観光地としても人気の高尾山。さまざまなグルメが紹介されている中で、今回は、高尾山の奥のエリア「奥高尾」にある名物とおすすめのコースを紹介しよう。

■高尾山の奥に続く「奥高尾」とは?

 高尾山から北西に連なる尾根は「奥高尾」と呼ばれ、小仏城山(こぼとけしろやま)から景信山(かげのぶやま)、さらに陣馬山(じんばさん)へと長い縦走路が続いている。

 コースが多く、各登山口へのアクセスもよいため、好きなコースを組み合わせて何度も楽しめる。各山頂には茶屋があり、休みながら自分のペースで縦走できることが魅力だ。

■名物を求めて「景信山」からスタート!

 JR高尾駅北口から京王バス「小仏行」に乗車し、終点「小仏」から景信山を目指す。10分ほど車道を歩くと、登山口に到着する。

針葉樹林と広葉樹林が織りなす気持ちのいい森を歩く 

 道はルートに沿って整備されており、まず迷うことはない。1時間ほど登ると、標高727mの景信山に到着だ。

景信山から丹沢方面の景色。富士山も見える

 山頂には「三角点かげ信小屋」という茶屋がある。イスとテーブルがたくさん置かれているので、好きな景色を選んでくつろげる。

 茶屋の営業時間になり、さっそく「なめこ汁」と「野草の天ぷら」を注文した。

大きななめこがゴロッと入ったなめこ汁

 なめこは福島県いわき市、加茂農産さんの「こだわりなめこ」を使用。旨味たっぷりの大きななめこは歯ごたえがあり、香り付けの柚子との相性がよく絶品だ。茶屋では、お土産用のなめこも販売されている。

サクサクに揚げられた大きな天ぷらとなめこ汁

 野草の天ぷらは、景信山周辺で採れる山菜や野草を使用している。注文してから丁寧に揚げられる天ぷらはサクサクで非常においしい。

 この日は、フキ、カラムシ、ミツバ、ハヤトウリの4種類。カラムシは、風味は強くないもののカリッとした食感がよく、ハヤトウリはほのかな苦味に箸が進む。初めて食べる山菜や野草にワクワクした。天ぷらの内容はその日のお楽しみなので、季節を通して景信山に足を運びたくなる。

 なお、野草の天ぷらは冬季は野草の採取に限りがあるので、数量限定の提供になる。午前中で売り切れることもあるため、早めの時間がおすすめだ。

 三角点かげ信小屋は土日・祝日のみの営業だが、悪天候は休業になることもある。SNSの公式アカウントで情報が発信されているので、前日の夜に確認しておこう。

●施設名 三角点かげ信小屋
住所:〒193-0841  東京都八王子市緑区裏高尾町1304
電話:042-661-2057
営業時間:9:00〜15:00 ※営業時間変更あり
定休日:祝日除く月〜金

X:http://mobile.twitter.com/Mt_Kgnb

instagram:https://www.instagram.com/mt_kgnb

●【MAP】三角点かげ信小屋