■軽アイゼンデビュー!  新雪の登山道で蛾ヶ岳へ!

降雪後も歩きやすい登山道だ。うっすら積もった雪が、明るい日差しを受けて輝いている

●蛾ヶ岳登山者専用駐車場から1つ目のピーク 小高山へ

 駐車料金を支払ったら、駐車場すぐ脇の登山口から出発だ。四尾連湖では湖畔キャンプも人気で、釣りやボート遊びを楽しむこともできる。下山後には、湖の周りを散歩してみるのも気持ちがいい。四尾連湖は、標高850mに位置する山上の湖だ。

 歩き始めてしばらくは樹林帯で日の光が届きにくい。そのためか、うっすらと積もった雪が多く残っていた。固く締まった雪もあれば、サクサクと小気味いい音を立ててくれる雪もある。時折、日の差す場所に出ると、キラキラと輝く雪の美しい光景が広がる。冬季登山の楽しみのひとつだ。ただし、登山靴のままでは滑ってしまう恐れがあるので、チェーンスパイクや6本爪の軽アイゼンを装着しよう。

 登山口から歩くことおよそ30分、1つ目のピークである小高山(こだかやま・標高1,128m)に到着だ。こちらでは残念ながら景観はないので、少し休憩したら先へ進もう。

日の差す登山道。ハイカーの足跡に混じって、動物の足跡も見ることができる

 ちなみに筆者が登ったのは、その年はじめて富士五湖近辺で降雪があった日の翌日だった。予想した通り、新雪が登山道をうっすらと覆っており、軽アイゼンデビューにはうってつけの状況。なお、本記事を執筆している2024年の12月31日、本栖湖周辺の「長者ヶ岳」に登り納めに出かけてきたが、雪も路面凍結もなかった。ここ数日、蛾ヶ岳に登ったハイカーのレポートを見てみても、まだ雪は降っていないようだ。降雪状況をチェックし、再び当時のような美しい雪景色と富士山を見に訪れたいと思っている。