筆者は11月に入ると、標高1,500m以下の山へ出かける。快適な気候で、澄んだ空気の中、気持ちのいい山歩きが楽しめるからだ。また紅葉が終わり落葉し、標高の低い場所からでも眺望を楽しみながら歩けるのも魅力の一つだ。

 今回は富士五湖の一つ、山中湖の北にある石割山(いしわりやま・標高1,413m)に登るコースを紹介したい。富士山の景色と、石割神社参拝を楽しめる山だ。

 石割神社駐車場を起点に石割山へ登り、平尾山を経由する周回コースは所要時間が2時間30分ほど。短い行動時間で登れるため、日照時間の短くなる初冬の季節でもおすすめのコースだ。

■全403段! 長い階段と山道を登り石割神社へ

石割神社へと続く長い階段。スタート時にはまだ終わりは見えない

 石割神社駐車場から川を渡り、鳥居をくぐると早速階段が始まる。スタート地点からは階段が永遠に続いているように見え、序盤からキツい道のりを想像してしまうが、階段は403段で終わるので安心してほしい。

階段を登り切った先にある東屋。ぜひ座って休みたい

 長い階段ではあるが、一段一段は低く、歩きやすい。途中、ベンチも設けられているので、休憩をはさみながら自分のペースで階段を登り切ろう。

 最後の階段の先には東屋があるので、呼吸を整えてから神社を目指したい。東屋のある富士見平から石割神社までは30分。整備された登山道で歩きやすく、樹林帯の向こうには富士山も確認できる。

石割神社までは道幅も広く、歩きやすい

 樹林帯の中を歩いていると、ひっそりと鎮座している石割神社が見えてくる。石割神社には山名の由来にもなっている巨岩が祀られており、今回紹介するコースの見どころの一つだ。

石割神社に祀られている巨岩。岩の間を通れるようになっている

 この大きな岩は、回り込むと岩の間を通れるようになっている。3周することで願いが叶う言い伝えもあるようだ。ぜひチャレンジしてみてほしい。