■静岡県側からも入れます
もうひとつ、静岡側のルートもご紹介します。
マイカーの方は、まず東名高速静岡ICから畑薙第一ダムまで約85km、さらに沼平駐車場まで約1.5kmの道のりです。沼平にバスは停まらないので、バス利用の方は畑薙第一ダムから20分ほど歩くことになる。長野県側と違って、こちらは静岡駅からバスもあります。
沼平からゲートを過ぎて、畑薙湖を左手に約40分ほど歩いた茶臼岳登山口からようやくスタート。畑薙大吊橋をヒヤヒヤしながら渡り、30分後、ヤレヤレ峠に到着したら一休みしましょう。早くもやれやれ……である。
そこからはバラエティ豊かな吊橋、丸太橋の数々を渡ります。雨の日は特に足元に注意。沢沿いでの滑落事故多いです。茶臼小屋まで滑らないように、慎重に。ウソッコ沢小屋、横窪沢小屋から3時間くらいで、1日目の山小屋、茶臼小屋に到着します。
茶臼小屋は、テカリと同じく静岡県営で井川観光協会が管理している山小屋だ。35年間、静岡県警で山岳救助隊に従事していた名倉さんと、茶臼小屋が好きで勤務歴も長い吉住さん。心強く頼れる2人が迎えてくれる。
さてと、翌朝は光岳目指して出発。2日目は光岳小屋まで5時間半ほどの行程です。茶臼岳山頂までは30分。清々しいハイマツの匂いが流れる。久しぶりの香り。その先の希望峰までは、ダケカンバと木道がベストマッチ。真っ白の日なんか、ダケカンバがより美しく感じる。
ここらで振り返ると聖岳、上河内岳、茶臼岳が並んでよく見える。希望峰に着いたら、ぜひ仁田岳に寄り道してほしい。光岳と光岳小屋がよーく見えます。まだまだ遠いように感じるけれど、易老岳までも時折光岳が垣間見え、森の変化もあって楽しく歩けます。