2025年の夏は、統計開始以降もっとも暑かった2023年・2024年に続き、再び猛暑になっている。すでに5月・6月の時点で夏日が続き、まだまだこれからの時期もアウトドアでは、熱中症対策が欠かせない。
熱中症になってしまった場合、すぐに救急車を呼ぶか、病院を受診することが重要だが、その前段階としてアウトドアで活用できる「熱中症にならないための即効性ある体の冷却法」である「ネックアイシングについて紹介しよう。
熱中症対策として広く知られているのは「水分補給」や「塩分補給」だが、「体を冷やす」ことも非常に効果的である。体を冷やすには冷房の効いた場所への避難や、氷などで首周りを冷やすことが重要で、特にこの首周りを冷やす「ネックアイシング」は、アスリートも取り入れている方法だ。
ネックアイシング用のグッズはすでに多く販売されているものの、アウトドアで使用する場合、保冷力が持続せず、すぐにぬるくなってしまうといった問題がある。実際、筆者もクーラーボックスに保冷剤と共にネッククーラーを入れて持参したが、使用時にはすでにぬるくなっていたことが何度もあった。また、キャンプや登山の帰り道、車内で熱中症になりかけた経験もあり、より手軽で効果的なネックアイシング法を模索していた。
そこで今回紹介するのが、コンビニやスーパーで手軽に入手できる「ロックアイス」を使ったネックアイシング法である。