栃木県の奥日光地域にそびえる「日光男体山(なんたいさん)」は、標高2,486mの日本百名山にも選定される景観の美しい山だ。紅葉で有名な「日光いろは坂」の先にある日本一標高の高い湖「中禅寺湖」を正面に構える、二荒山(ふたらさん)神社のご神体だ。頂上には奥宮が鎮座している神聖な山である。
山自体がご神体のため古くから山岳信仰の地として有名で、修行道らしい険しい直線の登山道が有名だ。
今回は紅葉の中、登山した写真とともに男体山の魅力をレポートする。ぜひ参考にしてほしい。
■スタート前に、二荒山神社で安全祈願
紹介するコースは、二荒山神社にある登拝門から登り始めるメインコースだ。境内にある登山受付で入山料1,000円を納めると、登拝のお守りが頂けるので安全祈願して登山を開始しよう。なお、正午を過ぎると入山できないので注意が必要だ。
山頂までの標高差は約1,300m、コースタイムは約3時間半と、長い行動時間となる。男体山は登り一辺倒で直線的に登りが続くコースのため、ペース配分をしないと体力と脚力が削られるので、余裕を持った計画を立てて挑むようにしよう。
■一合目から三合目は深い森
一合目から三合目は深い樹林帯だ。登拝門をくぐり、しばらく石段を進むとすぐに深い森へと入る。
しばらくは傾斜もゆるく、森林が気持ちよく感じられるので息を整えながらゆっくりと進もう。前述した通り、山頂まで一直線に登り進める登山道なので、後半になるにつれて足と疲労が蓄積して行く。スタートから飛ばさずに、体力を温存しながら登ろう。
■三合目から四合目にある唯一の安らぎ
三合目までの樹木帯を抜けると、一度道路に出るが一般道ではないので、車の往来は少ない。
四合目から先は本格的な登山道に入り、体力勝負の急登が続く。まだ先は長いので、唯一のアスファルトにありがたみを感じながら進み、のんびりと紅葉を堪能するといいだろう。