霧島市は鹿児島県の中央部に位置し、錦江湾に面していると同時に、国立公園の霧島山も擁する自然豊かな場所。市のシンボルとなる霧島山への登山とともに、ぶどうや黒豚などの地元名産品を味わい、さらに希少な泥湯の温泉まで堪能と、大充実の旅の様子をレポート!
■国立公園の霧島山の登山
霧島市のシンボルといえば、国立公園であり日本百名山のひとつに数えられている霧島山。山好きであれば、霧島市を訪れてこの山に登らないなんて選択肢はないだろう。
大小20の山が点在する壮大な連山のうち、最高峰となるのが標高1,700mの韓国岳(からくにだけ)で、霧島市にある大浪池登山口から登ることも可能。途中で日本屈指の高所に位置する火口湖の大浪池(おおなみのいけ)の絶景も楽しめる。
大浪池登山口から大浪池までは40分ほど。火口まで登ると、眼下に水をたたえた火口湖を一望できる。正面にはどっしりとした韓国岳が鎮座。
火口付近はブルーの池と広葉樹の森の対比が美しい。6月上旬頃にはミヤマキリシマの花が一面に咲き、秋は池と紅葉の競演が見られるなど、四季折々の景色を楽しめる。自然が作り出した景観は、自分の足で登って目にすることで感動がより大きくなる。
大浪池の絶景だけでも十分満足できるが、連山最高峰となる韓国岳もやっぱり踏破していきたい。火口の縁を、右回りか左回りで対岸に向かうと韓国岳への登り道がある。避難小屋を過ぎると急登が続き、低木が増えて視界が開けてくると山頂に至る。
登ってきたほうを振り返ると大浪池の絶景、その先に錦江湾や桜島を見ることができる。開放的な山頂は、霧島山第2位の峰となる高千穂峰や直径約800mの大きな火口がある新燃岳が見渡せる大パノラマだ。
【おすすめルート】
韓国岳(霧島山)
大浪池登山口→大浪池→韓国岳→大浪池登山口
所要時間:4時間50分