■素晴らしいテント泊&ビール

テント場での“槍穂クラフトビール”も楽しみの一つ

 天狗原からは急登となり、テント泊装備の重みが足にくるが、横尾尾根に上がると景色も良くなり、岩場、鎖場、梯子を集中してクリアしていく。岩場に高山植物が咲き誇り、足元にも癒されていた。栄養のない場所ほど咲く健気なようで強い花たち……。綺麗だった。稜線に出るとそこからは南岳が目前! 無事に登頂し、直下にある南岳小屋に到着。「もう歩かなくていい」って、最高の瞬間だと思った(笑)。

 自分のテントを張り、夕日を眺めながら槍穂高エリア山小屋と松本ブルワリーで共同開発された「槍穂クラフトビール」をのんびりと味わった。景色とビールを堪能し、疲れが吹き飛びました!

■この瞬間のために登っている

夕暮れのテント場。念願のテント泊に感無量

 素晴らしい夕焼けで1日が終わり、夜は天の川と無数の星空を見上げた。蠍座が大きく見え、宇宙を近くに感じた。また素晴らしい朝焼けで1日が始まり、獅子鼻岩から見たかった赤く染まる大キレットの景色を見ることが叶った。これらの贅沢な時間のために登っていると言っていいだろう。