■地図読みのやり方とポイント
これから地図読みを身につけたい人に向けて、学び方のポイントを紹介したい
1. わかる人に実践的に教えてもらう
2. GPSなどを併用して自分で学ぶ
特におすすめは一つ目の「わかる人に実践的に教えてもらう」だ。できれば、しっかりと経験を積んだ人に、現地で不明点を聞きながら教わると理解も早い。今回のように、プロの登山ガイドが行う地図読み講習会に参加するのもおすすめだ。
また、GPSなどを併用して独学する場合は、座学で地形図に尾根や沢を書き込み、現地で確認、GPSで答え合わせをするイメージで行うといいようだ。
そして、プロの指導や独学に関わらず、地図読み上達で最も重要な点は「反復練習」。山の地形はありとあらゆるバリエーションがあるため、何度も反復することで地図読みスキルがぐんぐんアップする。
「繰り返しトレーニングすると、平面だった地形図が立体的に見えるようになるため、登山のおもしろさが倍増する」というヤマタロウさんの言葉が印象的だった。
■地図読みは登山者全員に身につけてほしい技術
今回は、地図読み技術の基本について、プロの登山ガイドによる地図読み講習会に参加した内容をベースに紹介した。
紙の地図にあまり馴染みのない筆者だが、当初考えていたほどの難しさはなかった。むしろ、特徴的な地形や川の配置、海の方向、斜面の緩急や標高などから現在地を推測するプロセスは、パズルを解いているような感覚であった。
尾根と沢、トラバースなど自分が歩いている場所を理解するだけでも、現在地を把握するのに役立つため、地図読み技術は重要なリスクヘッジとなる。
今回の講師であるヤマタロウさんの公式Instagramなどもぜひ覗いてもらいたい。地図読み技術だけでなく、登山に役立つ情報が満載だ。
公式Instagram:https://www.instagram.com/outdoor_siyouze/