■さまざまな泉質を楽しめる霧島温泉郷

湯けむりが立ち上る霧島温泉郷。拠点にぴったりな旅館やホテルも充実

 火山群が広がる霧島山の恵みの最たるものが温泉だろう。山麓には広範囲に渡って大小9つの温泉地が点在し、坂本龍馬が妻のお龍と新婚旅行に訪れるなど、幕末の志士たちにも愛された温泉地である。

 霧島市にある代表的な温泉地は「霧島温泉郷」「霧島神宮温泉郷」「妙見・安楽温泉郷」「日当山温泉郷」の4エリア。いずれも霧島山の麓から湧き出る温泉で、さまざまな泉質をもち、旅館やホテルなどの宿泊施設もあるので観光拠点としても最適だ。

霧島神宮温泉郷のひとつ「さくらさくら温泉」は全国的にも珍しい天然泥湯の泉質がある
山麓に点在する霧島温泉郷

 

■黒酢や黒豚の名産品もチェック

黒酢を使ったグルメなど霧島市ならではのグルメも満喫していこう

 霧島市は黒酢の発祥地といわれている。錦江湾に面した福山エリアに醸造所が集まり、壷を使って醸造する伝統的な製造が行なわれている。各製造所で黒酢を販売しており、黒酢を発酵・熟成させる壷が並んだ「壷畑」を見学できるところも。なかには、日本初の黒酢レストランを完備している施設もあるので、黒酢を使った料理を味わうことができる。

 また、福山エリアは錦江湾にそそり立つ桜島を一望できるビュースポットでもある。噴火が日常の一部となっている桜島は鹿児島県のシンボル的な存在。壷畑の見学しながらその景観を楽しむことができる。

壷畑の向こうに見えるのは桜島
霧島市の黒酢

 

 そして、鹿児島県の名産品といえば「かごしま黒豚」。純粋バークシャー種の豚肉だけが「黒豚」と名乗ることができ、脂に甘みがあることが特徴だ。「かごしま黒豚」は県内各地で生産されており、霧島市では霧島山麓の自然豊かな農場で育った黒豚を産直レストラン「黒豚の館」で味わえる。人気メニューは、トンカツやカツ丼、しゃぶしゃぶなどで、さまざまな食べ方で黒豚を堪能できる。

霧島高原ロイヤルポークのかごしま黒豚が味わえる産直レストラン「黒豚の館」

■山と海の観光が楽しめる霧島市

霧島市には日本最初の国立公園「霧島山」をはじめとするさまざまな観光地が点在している

 国立公園である霧島山をメインに広い視野で霧島市をとらえると、火山活動による悠久の歴史を経て、山が出来上がり、その恩恵で温泉が湧き、温暖な気候に適した発酵食品が作られるようになったといえるだろう。

 そして、鹿児島空港があるのは霧島市。実は飛行機によるアクセスがとても便利な場所なのだ。鹿児島空港までは、羽田空港から1時間40分、大阪空港(伊丹空港)からなら1時間10分ほどの飛行時間。また、鹿児島空港から霧島温泉郷(丸尾周辺)へは車で30分だ。短い移動時間で霧島観光へと出かけることができる。

 霧島市を拠点に、霧島山や温泉地、錦江湾から桜島が見えるスポットや地元グルメをまとめて楽しむことで、霧島に広がるダイナミックな大地の活動とその恵みを実感することができるだろう。

 

<おすすめルート>
大浪池登山口→大浪池→韓国岳→大浪池→大浪池登山口
(所要時間:約4時間30分)
※大浪池登山口へは霧島温泉郷(丸尾周辺)から「霧島連山周遊バス」でのアクセスが便利

「霧島連山周遊バス」 時刻表はこちら

●【MAP】韓国岳

 

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