「桜を愛でながらのハイキング」は、日本人に生まれた幸せを感じる人も多いのではないだろうか。全国各地に桜の名所はあるが、香川県は温暖な気候で瀬戸内海に面しているため、海と桜を見ながらハイキングを楽しめる場所が多数ある。四国に移住して6年目を迎えた筆者が、香川県の桜スポットを紹介する。
■瀬戸内海に面した香川県は温暖な気候!
3〜4月は徐々に気温が上昇していく時期だが、意外に寒い日が多かったりする。しかし、瀬戸内海沿いの香川県は「温暖少雨(おんだんしょうう)」と呼ばれており、年間を通して晴れの日が多く、暖かいのが特徴だ。そんな香川県の春は、海を見ながら桜を楽しむ花見ハイキングに最適といえる。
■「四国の東京」と呼ばれるオフィス街にある「栗林公園」!
最初に紹介したいのが高松最大の観光地「栗林(りつりん)公園」。香川県の桜の開花を宣言する標本木がここにある。国の特別名勝に指定されており、敷地は東京ドーム3.5個分(約16.2ヘクタール)あり、ゆったり散策を楽しめる。
春は園内のいたるところに桜が咲き、一年で一番華やかな時期ともいえる。筆者が昨年の春に訪れた際は2時間程度ゆっくり散策して、お花見を楽しんだ。朝早い時間帯だったので、園内にはほとんど人もいなくて、貸し切り状態だった。園内は基本的に高低差が少ないので、散策するには最適な場所となっている。
300年近い歴史を重ねる栗林公園。高松を訪れたら、ぜひとも足を運んでほしい場所だ。
【施設情報】
施設名:特別名勝 栗林公園
住所:香川県高松市栗林町1-20-16
電話:087-833-7411
URL:https://www.my-kagawa.jp/ritsuringarden
●【MAP】栗林公園
■瀬戸内海を見ながらゆったり過ごす「県立桃陵公園」
次に紹介するのは、県立桃陵(とうりょう)公園だ。春になると、園内に植えられた1500本のソメイヨシノが咲き誇る。同公園は高台に位置するため、瀬戸内海を背景にお花見を楽しめる。桜のほかにもツツジやフジが咲き、秋には紅葉で彩られる。
展望台からは、瀬戸内海を航行する船を見ることができる。海沿いで1500本のソメイヨシノを見られるのは香川県でも貴重なスポット。筆者は写真を撮りながら、ゆったりと1時間程度花見とハイキングを楽しんだ。県立桃陵公園は高松市内から車で1時間ほど離れた位置にあるので、瀬戸内海沿いのドライブを楽しみながら立ち寄るのが良いだろう。
【施設情報】
施設名:県立桃陵公園
住所:香川県多度津町桃山
電話:0877-33-1116(多度津町政策観光課)
URL:http://www.tadotsu-kanko.jp/sightseeing/entry-29.html
●【MAP】桃陵公園
■天空の鳥居にある桜の名所「高屋神社」
最後に紹介するのが「天空の鳥居」で人気の高屋(たかや)神社だ。標高404mの稲積山(いなづみやま)の頂上に本宮がある高屋神社も桜の名所となっている。本宮側から鳥居を見ると、まさに空に向かって道が続いているかのように見えることから「天空の鳥居」と呼ばれる人気スポットだ。
桜は鳥居付近と、駐車場から本宮へ行く途中にも咲いている。標高が400m近くあり、麓付近より開花時期が少し遅い。山上から瀬戸内海と桜を見ながらハイキングを楽しめる絶好の場所なので、ぜひ訪れてもらいたい。
【施設情報】
施設名:高屋神社
住所:香川県観音寺市高屋町2800
電話:0875-24-3957
URL:https://www.city.kanonji.kagawa.jp/soshiki/21/13387.html
●【MAP】高屋神社(本宮)
■ハイキング気分で桜を楽しもう
今回はハイキング(散策)しながら花見ができる香川県の桜スポットをご紹介した。香川県は比較的緩やかな丘陵地帯が多いので、気軽にハイキングできる場所も多い。
お花見をする際はおにぎりなどのお弁当を持参するのももちろん良いが、ハイキング後は名物の讃岐うどんをいただくというのも、香川県らしい楽しみ方かもしれない。
春とはいえ朝晩は冷えるので長袖・長ズボン、履き慣れた靴、レインウェア等の準備などを忘れないで出かけてほしい。