■登山も一緒に楽しめる! 寄から鍋割山へ!
ロウバイ園のある寄からは丹沢の盟主である「鍋割山」へと延びる登山道があり、花見を満喫した後に鍋割山への登山も楽しめる。
鍋割山は「丹沢大山国定公園」内にあり、丹沢山地の南部に位置する標高1,272mの山で、南丹沢を代表する人気の山として1年を通して多くのハイカーが足を運ぶ。
寄から櫟山(くぬぎやま)、後沢乗越(うしろざわのっこし)を経由し、鍋割山までは約3時間。
鍋割山へは「大倉」からアプローチする人が多く、寄からの登山道は静かだ。筆者が訪れたのは土曜だったが、大倉からの登山道と合流する「後沢乗越」までは誰ともすれ違うことはなく、のんびり樹林帯歩きを楽しめた。
鍋割山は、今でも山頂に建つ鍋割山荘への物資の荷上げを「歩荷(ぼっか)」が行う山で、タイミングがあえば特大の荷物を背負い山頂を目指す歩荷に遭遇できる。歩荷を見かけた際は話しかけたりはせず、見守るのがマナー。
後沢乗越からの急登を登り切ると山頂が見えてくる。山頂には鍋割山荘があり、2024年現在では宿泊はできないが、食事を楽しめる。
名物の鍋焼きうどんは人気のメニューで、筆者が訪れた土曜日は鍋焼きうどんを目的にした人たちでオープン1時間前から行列になっていた。時間には余裕を持っておくといい。並ぶのであれば防寒着を着用のうえ、暖かくして並ぼう。
■山頂からの景色は圧巻! 海も山も満喫できる眺望は丹沢ならでは!
鍋割山の山頂から西側に富士山や南アルプスを望めるが、南側の景色もいい。相模湾が一望でき、眼下には湘南エリアの街が広がる。海や街の景色を楽しめるのは丹沢エリアの特徴。時間が許すかぎり満喫したい。
関東の南部に位置する鍋割山ではあるが、標高は1,200mを超える。山頂の気温は低く、景色を楽しむためにも帽子やグローブ、ダウンジャケットなど防寒着は忘れずに。積雪することは少ないが、凍結も考え、軽アイゼンも携帯したい。
標高の低い山は、冬こそ快適に歩ける。晴れた日にロウバイの花を楽しみつつ、鍋割山を目指してみてはどうだろうか。
〈登山ルート〉
寄バス停⇒(1時間30分)⇒櫟山⇒(40分)⇒後沢乗越⇒(50分)⇒鍋割山⇒(40)⇒後沢乗越⇒(1時間30分)⇒寄バス停
●鍋割山荘
【住所】〒259-3298 神奈川県秦野市三廻部
【公式ホームページ】https://nabewari.net/