新年も気が付くと1か月が過ぎ、時おり厳しい寒さに見舞われる日もあるが、春の訪れは着々と進んでいる。今回は2,000mを超える山々では厳冬期と言われる季節に、一足早く「春」を感じながら歩ける山を紹介したい。
■梅とは違う「蝋梅(ロウバイ)」とは
蝋梅(ロウバイ)は名前に「梅」という字が入っているが、バラ科の梅とは無関係で、ロウバイの花が蝋細工の梅ように見えたことから「蝋梅(ロウバイ)」と名付けられたそうだ。
早春のまだ寒さ厳しい1月から2月にかけて葉の出る前の枝に、黄色い花を多数つける。甘い香りに包まれ、目と鼻で楽しめるのが特徴だ。早いときは1月から咲き始め、花粉症に悩まされている人でも、花粉が飛散する前に楽しめる。
■その数2万本! 日本最大級の「寄ロウバイ園」
神奈川県足柄上郡松田町・宇津茂(うづも)地区の「寄(やどりき)ロウバイ園」には約2万本もの蝋梅(ロウバイ)が植えられていて、花見を楽しめる。
このロウバイ園は、地域振興に貢献しようと寄中学校の卒業生が250本のロウバイを記念植樹したのが始まりで、現在ではロウバイを一目見ようと、各地から多くの人が訪れている。
例年、1月中旬〜2月下旬に「寄ロウバイまつり」が開催され、多くの観光客で賑わう。2024年は1月13日(土曜日)から2月12日(月・祝)の期間で開催され、開園時間は午前9時から午後4時まで。
●寄ロウバイ園
【住所】神奈川県足柄上郡松田町寄
【電話】0465-83-1228(松田町役場観光経済課)
【公式ホームページ】https://town.matsuda.kanagawa.jp/site/kankou-sub/roubai1.html