いま、スキー場は滑るだけの場所ではなくなってきている。食事、アクティビティ、宿泊、観光などを組み合わせ、冬の旅の目的地として新しい価値観が生まれつつあるのだ。そうしたスキー場が本来もっている非日常的な空間の魅力に気がついたのは、滑らない人たち。その視点に立ち、これまでの概念を取っ払った魅惑のスノーリゾートを紹介する。滑ることに加え、雪のなかでできるさまざまな体験を経て、スノーリゾートを存分に満喫しよう。
■「滑らなくても楽しめるスノーリゾート」を目指す
サンメドウズ清里は、都心から車で2時間ほどでアプローチできる利便性が際立つ。中央道の長坂IC、須玉IC、小淵沢ICと3か所、さらに中部横断道・八千穂高原ICからもアクセスできる。また、JR清里駅よりタクシーで5分と、実は電車で移動する人にも便利な場所にある点も見逃せない。
とくにファミリーに人気が高く、全8コースの多くが初・中級斜面で、バラエティに富んだコースがコンパクトにまとまっている。
また、最大標高1,900mで、晴天率は80%。その恵まれた自然環境は、スカッと晴れた日にグルーミングされた斜面を滑る快感を再認識させてくれる気持ちのいいスキー場である。
ゲレンデ山頂部からは、富士山や野辺山高原、南アルプスをはじめとする山々のロケーションが抜群で、雪質も極めて良好だ。
また、スノーパーク「アップライドエリア」、子ども向けスノーアイテムが連なる「ファンタジーパーク」など遊べるポイントもたくさん。
リフト券は12月より発売されるweb前売り券が断然お得。たとえば、平日券は通常6000円が5000円になる。
小さな子どものいるファミリー層が見逃せないのが「スキッズ・キャンプ」だ。これは、毎年スノーシーズンに開校する日本最大級の3歳〜小学生までを対象としたスキー・スノーボード教室。重視するのは、子どもたちに「楽しくできた!」と、小さな成長を感じてもらうこと。これまでにのべ約5万人の子どもたちが受講した実績がある。
近年のサンメドウズ清里は、目標を「滑らなくても楽しめるスノーリゾート」としている。
その点で、メインコンテンツとなっているのがパノラマリフト山頂、標高1,900mの絶景空間「冬の清里テラス」だ。併設された「カフェ1920」では、富士山をはじめとした美しい眺望とともにドリンクや軽食などを楽しめる。
また、ゲレンデグルメにも力を入れていることも大きな特色だ。本格パスタやピッツァなどが楽しめるイタリアンカフェなど、こだわりのメニューを取り揃えている。
■見どころガイド
【滑】Ride:眺望、積雪、高い晴天率が快適クルージングを約束
高原らしい眺望と、最新降雪機をフル稼働させたスノーコンディション、そして80%の晴天率とで、サンメドウズの滑走条件は良好だ。富士山や野辺山高原を一望できるAコースは、ここのメイン斜面。初心者には、550mのストレートバーンであるGコースが適している。
【遊】Play:「スキッズ・キャンプ」が人気があるのにはわけがある
「スキッズ・キャンプ」は、「楽しい」と感じてもらうことを優先させ、急いで技術を詰め込むようなレッスンは行わない。だからこそ、子どもたちは自ら学び上達していくのだ。少人数制クラスできめ細やかにレッスン。専用パーク「スキッズパーク」で初心者でも安心できる環境が作られる。
スキッズ・キャンプ
期間:2023年12月16日~ 2024年3月31日
時間:10:00 ~ 12:00/13:30 ~ 15:30
対象:3歳~小学生
料金:2時間8500円、食事付き1日4時間 14000円