いま、スキー場は滑るだけの場所ではなくなってきている。食事、アクティビティ、宿泊、観光などを組み合わせ、冬の旅の目的地として新しい価値観が生まれつつあるのだ。そうしたスキー場が本来もっている非日常的な空間の魅力に気がついたのは、滑らない人たち。その視点に立ち、これまでの概念を取っ払った魅惑のスノーリゾートを紹介する。滑ることに加え、雪のなかでできるさまざまな体験を経て、スノーリゾートを存分に満喫しよう。

■関越道沿い最大級のスケールと多彩な斜面

 ここは、関越道・塩沢石打IC、JR越後湯沢駅のいずれからも近く、絶好のロケーションにあるビッグゲレンデである。

 ロープトゥ1本で開業したのは1949年。以後、少しずつ拡大していき、現在はスキー場総面積236ha、リフト数14基、高低差664m、最長滑走距離4000mという、関越道沿いのなかでもトップクラスのスケールを誇るスキー場となった。

 さらに、接続するガーラ湯沢、湯沢高原と「湯沢スノーリンク」として、全48コース、全幅約5000m、高低差約900mという国内最大級の滑走エリアを形成する。

 そして現在の石打丸山は、老舗スキー場の味わいを大切にしつつも、時代のニーズを捉えたアップデートを重ね、さまざまな雪山での過ごし方を提案する、最先端のスノーリゾートに進化したのだ。

 ガラス張りの窓で明るく先進的なデザインのリゾートセンターは、機能的なスキー場の玄関口となる。

 山麓から中腹までをつなぐゴンドラキャビンとチェアリフトによる混合型リフト「サンライズエクスプレス」は、スキー場の新しいシンボルだ。魚沼平野と越後三山を望むロケーションの素晴らしさも含め、これに乗ることがひとつのアクティビティとなる。

 そして、その山頂駅にあるのが昨シーズンから登場の「ザ・ヴェランダ石打丸山」である。これは、床面積232m²の広々とした展望テラスにカフェを併設した施設で、石打丸山に行ったら必ず寄りたい大注目スポットとなった。

 その近くでは、 貸出式のドーム型のテントで、穏やかに大自然と一体になるグランピング感覚の時間を過ごせる。

 もし、昔の石打丸山を知っていて、10年以上ご無沙汰の人がいたら、今シーズンはぜひとも足を運んでみてほしい。純粋に滑走を楽しむ場所としての要素に、あれこれとプラスαが加わっていることに驚くはずである。

■見どころガイド

【滑】Ride:ゲレンデの広さは滑りの充実度に比例する

スノーパークは、ビギナーパーク、メインパークと2つあり、さらに「ガンホーモンスターパイプ」も設営される

 総面積236haのエリア内に日本海からの季節風がもたらす豊富な天然雪と、大自然が作り出した広大な地形を活かした23の多彩なコースが広がる。また、「湯沢スノーリンク」共通券を購入すれば、ガーラ湯沢、湯沢高原とあわせさらにビッグスケールなエリアを楽しめる。

人気のツリーランエリア
新しい日帰りセンターも登場
今シーズンは中央口のベースエリアに「中央ファミリーリフト」が新設される

YUZAWA SNOWLINK
三山共通券販売期間:2023年12/22日 ~ 2024年3/24日
大人1日券:7000円~ 8000円

ISHIUCHI MARUYAMA Snow Park
時間:10:00 ~ 20:00 
料金:1300円(一般)※ガンホーモンスターパイプのみ有料

【遊】Play:子どもの雪山デビューを応援する姿勢を貫く

 中央口リゾートセンター横にスノーエスカレーターを備えた「ゆきあそびパーク」が登場。子どものスキーデビュープログラム「スキッズ・キャンプ」を開催する。1日券以上のチケットを持っていれば入場無料。「キッズ券」はドームテントも無料で楽しめるからお得。

キッズ券は4歳以上の未就児が対象。ゆきあそびパークは駐車場から近い
 もっと詳しく!「石打丸山スキー場」ホームページ