いま、スキー場は滑るだけの場所ではなくなってきている。食事、アクティビティ、宿泊、観光などを組み合わせ、冬の旅の目的地として新しい価値観が生まれつつあるのだ。そうしたスキー場が本来もっている非日常的な空間の魅力に気がついたのは、滑らない人たち。その視点に立ち、これまでの概念を取っ払った魅惑のスノーリゾートを紹介する。滑ることに加え、雪のなかでできるさまざまな体験を経て、スノーリゾートを存分に満喫しよう。

■オンリーワンの眺望がゲレンデの魅力を引き立てる

 名神高速道・京都東ICから40分という、近畿地方を代表する都市近郊型のスキー場「びわ湖バレイ」。

 よく知られている通り、日本最大の面積と貯水量をもつ湖である琵琶湖を絶妙な位置から望む絶景ロケーションにあることで知られる。

 湖に近い山麓エリアからロープウェイで上がっていき、その先にある山頂エリアに別世界的なゲレンデが広がっている構造だ。

 コースは初心者向けの緩斜面「打見ゲレンデ」から、最大斜度30度の「ホーライ北ゲレンデ」まで全9コース。琵琶湖を南北にパノラマで見渡せる絶景ゲレンデ「ホーライパノラマゲレンデ」は、オンリーワンのビューが広がる。トップの写真がまさにそれだ。晴れた朝、きれいにグルーミングされた斜面を滑る瞬間の気持ちよさは何物にも代えがたい。

 この「ホーライパノラマゲレンデ」にはスノーパークも設置されている。キッカーをでっかく飛ぶと、湖に飛び込むようなスペシャルな感覚が得られる。

 また、このスキー場が誇る最強コンテンツが「びわ湖テラス」だ。これは、美しい琵琶湖の眺望を見下ろすことのできる超人気テラスである。その唯一無二の世界から、日本のレジャー業界に広がる“テラスブーム”のトップランナー的な存在になっている。

 テラスは通年営業で、ウィンターシーズンには、夏季とは異なる雪景色&湖というコラボが魅力的であり、スキー、スノーボードを滑らない来場者も多い。グランドテラスに併設のテラスカフェの温かい空間で、質の高い料理やドリンクを楽しみながら、湖の眺望を堪能できる環境だ。

 スキー、スノーボード以外のアクティビティも豊富に用意される。スノーシュー体験やスノーフィートのほかに、大注目なのがジップラインアドベンチャー。当然のごとく、これも湖面を眺めながらの空中散歩は大興奮必至だ。

 日帰りで楽しめるスノーリゾートとして、びわ湖バレイは突出しているといえるだろう。

■見どころガイド

【滑】Ride:手応えアリの魅力的な斜面もリピーターを増やす要因に

チャンピオンコースは最大斜度28度

 マストなコースを3つ紹介。ホーライパノラマゲレンデ(トップ画像)は絶景の1枚バーン。ここにパークもある。ジャイアントコースは、中盤に名物の急勾配が現れるのが人気の秘密。チャンピオンコースは、びわ湖バレイ最長(1400m)で、その楽しい地形に魅了されるファンが多い。

キッカーを飛べばここでしか味わえない感覚を体感できる
緩急のついたジャイアントコース

【遊】Play:スキー、スノーボード以外で疾走感を味わう

ガイドと一緒に歩くスノーシュー。初めてでも安心の雪山体験

 冬のびわ湖バレイでは、琵琶湖の絶景を望みながらフライトできる「ジップラインアドベンチャー」は大人気のLINE6が設定される。また、雪上をスケートのように滑る「スノーフィート」が体験できることも楽しみだ。

びわ湖をバックに楽しめるスリル満点のジップラインは大人気

スノーシュー体験
期間:2023年12月23日 ~ 2024年3月3日(予定)
時間:11:00/14:00
料金:2000円(90分)

ジップラインアドベンチャー
期間:2023年12月23日 ~ 2024年3月17日(予定)
時間:11:00/13:00/15:00
料金:1500円(1コース)

もっと詳しく!「びわ湖バレイ」ホームページ