■<使い方のヒント>既製品を加工するのもあり
一般的なスリーピングマットの幅は50cmほどですが、ハンモックで使用する場合は肩回りの幅が50cmでは足りない(肩がはみ出して寒さを感じてしまう)ことがあります。肩回りをしっかりカバーするために、クローズドセルマットを加工(180cmのマットを70cmと110cmに切り分けてT字に並べる)して使う方法もあります。
また、ハンモックにスリーピングマットを敷いた状態で寝返りを打つと、マットが動いてしまい、元の正しい位置に戻すのに苦労することがあります。そういう場合はマットを寝袋の中に入れてしまいましょう。そうすればマットが体から外れた位置に動いてしまうのを防げます。ただしこの方法は、厚みが薄くしなやかなマット(主にクローズドセルマット。厚みのあるエアマットは寝袋内の容積を過剰に埋めてしまうため不適)に限られます。
さらに、ハンモックでスリーピングマットを安定させる方法のひとつに、二枚仕立てのハンモック(ダブルレイヤーハンモック)を使う方法があります。ダブルレイヤーのハンモックにスリーピングマットを挟めば、不意にマットがズレてしまうことはありません。マットの厚みが多少ハンモックの下に逃されるため、厚みのあるエアタイプのスリーピングマットを組み合わせたとしても重心が高くなりにくいのもポイントで、組み合わせられるスリーピングマットの選択肢が広がります。