■衣がサクサクの揚げ物を「お湯で復元する」って、どういうこと?

底が平ら、かつ少し深さのあるお皿で戻すのが理想

 これまでアマノフーズがフリーズドライ製品化してきた揚げ物は、チキンカツの玉子とじ、チキンカツカレー、チキンカツのおろしポン酢、海老天とじ丼の素、海老天ぷら入り鍋焼きうどん、みそかつ、かつ丼の素など多岐に渡ります。

 「復元の難易度が高い揚げ物の中でも、特に厚みがある肉だったり、脂身の部分は、水分が中心部にまで浸透しづらい。開発にあたって、いかに肉を柔らかく戻しつつも、肉を噛んでいる食感を残せるかは大きな課題でした」

ブロック全体に規定量のお湯をかける

 そこでアマノフーズが取り組んだのは、「戻しやすい揚げ物」の開発。詳しいノウハウは企業秘密なので伏せますが、普通の揚げ物をフリーズドライ化するのではなく、原料選びから調理法に至るまで細かい工夫をしながら、「フリーズドライ化しやすい揚げ物」の開発に取り組んできました。その結果が、現在の多様な製品展開に繋がっているそうです。

■お湯を注いで60秒。どこでも、誰でも簡単に作れるかつ丼

お湯をかけた直後。早くもかつ丼の片鱗が見えるでしょう?

 では、実際にどれだけ簡単に調理できて、どれほど元の料理が再現されているのか、「かつ丼の素」(現在は販売していません)を試しに作ってみましょう。

軽く揺すりながら戻すと、満遍なくお湯が行き渡りやすい

1:中身のブロックを底の広いお皿に移す。

2:熱湯120mlを全体に回しかける。

3:カツの切れ目を探して箸を入れ、全体をほぐすように優しく揺らしながら、60秒ほどかけて戻す。衣が剥がれないように注意。

4:熱々のご飯にのせて完成!