フジボウアパレルが手がけるB.V.D.が展開する「瞬暖GRID-TEC+(グリッドテックプラス)」より、アウトドア系ベースレイヤーの最上位モデルである「HOODIE THUMBHOLE(フーディーサムホール)」が登場しました。

 老舗らしいこだわりに加え、4,400円(税込み)と手ごろなことから、すでにカラーやサイズによってはメーカー欠品となるほどの人気となっています。ブランド自ら「B.V.D.史上、最も暖かいインナー」と銘打つ話題のトップスを3か月ほぼ毎日着倒したインプレッションをお届けします。

■快適さのキモは「保温」と「通気」の矛盾を両立するグリッド構造

 「GRID-TEC(グリッドテック)」とは、生地の裏面に配されたグリッド状の起毛で保温性と放湿性を兼ね備えたポリエステル素材のこと。

 柔らかで肌への当たりがよく、着てすぐに暖かさを感じられる冬のベースレイヤーとしての高い基本性能だけでなく、トレンドを押さえたシルエットと表地にうっすらと浮き上がるスタイリッシュなテクスチャも魅力の一つです。

肌に当たる裏目にほどこされたグリッド(格子)デザインが保温性と湿度放出性を高次元で両立する。洗濯耐性が強く、乾きが早いので車中泊での長旅にも便利(写真のカラーは「カーキ」)

 使用されるファブリックは2024年冬、抗菌防臭と制電機能を追加した「GRID-TEC+(グリッドテックプラス)」にアップデート。さらにアウトドアでの使い勝手に磨きがかかりました。

 筆者は昨シーズンより、グリッドテックプラスのクルーネックモデルを愛用しています。生地を日にかざすと、グリッド部分が透けて見えるほど薄手ですが、保温性は抜群。

 着た瞬間から感じる暖かさや、アレルギー体質の敏感肌でも違和感のない着心地で、サイクリングや釣り、キャンプなどのアウトドアはもとより、仕事中でも愛用するなど手放せない存在となっています。

抗菌防臭機能が付加された「GRID-TEC+」。取材で2日間テント泊をした際は、活動中から就寝時まで常に身につけていたが、匂いが気になることはなかった

 今回紹介する「フーディーサムホール」は2025年秋に登場した、グリッドテックプラスの最上位モデル。その名が表す通り、長めのカフ部分には親指をかけることのできるサムホールが、頭部にはフードを装備することで、寒さを感じやすい首元と手首をしっかりとカバーしてくれます。

サムホールを活用することで、ウエア内の暖気はそのままに指先の繊細さが必要な作業を行える

 着用した第一印象は、2024年に購入したクルーネックよりストレッチがより効くようになったということ。従来モデルで感じた「手首リブの着圧が強くて少しキツいかな」というネガが消えており、細かい部分のチューンナップがされているのかもしれません。

 サイズ感も絶妙で、深い前傾姿勢をとるロードバイクのツーリングでも背中が露出することはありません。開発には釣りやサイクリングの識者が関わったとのことで、「かゆい所に手が届く」使い勝手の良さが光ります。

■不快な汗冷えにもグリッド構造が効く

 保温性と同様、ベースレイヤーを語るうえで欠かせないのが汗冷え耐性。アクティビティでかいた汗が休憩時に身体を冷やす汗冷えは、寒い時期のアウトドアの大きな課題です。

 例えば寒空のなかのサイクリング。走行中はポカポカと暖かくても、休憩時に運動量が下がると、とたんに汗冷えを引きおこし背中がゾクッとしてしまいがちですが、それを抑えるには汗を肌から遠ざけることが重要です。

考え抜かれたカッティングのフードは、状況に応じた様々なかぶり方が可能。薄手なので自転車のヘルメットの下でもゴワつかない

 「フーディーサムホール」はグリッド構造で濡れた生地が肌に触れる面積が小さく、グリッドの隙間に温かいデッドエアを保持しつつ適度に湿気を放出するようで、自転車を降りた直後でも肌とウェアの間に温かい空気の層を感じることが可能。

 ポリエステルのベースレイヤーとしてはかなりハイレベルな汗冷え耐性があるといえます。