■2日目:肩の小屋テント場に向けて出発
2日目は5時前に起床したが周りのテント泊の方々はすでに撤収済みで登山を開始していた。やっぱりテント泊の朝は早い。出遅れ感がするが、今回はゆったり行程なので急がず朝食を済ませ、登山の準備を進めた。
6時頃に草すべりコースに向けてスタート。白根御池小屋を出てすぐ急な登りが続いて体力を消耗するので、朝食をしっかり摂って正解だった。
2時間程で草すべりコースを抜けると展望が開け稜線歩きになる。美しい南アルプスの山々を見ることが出来るが、開けている分風が強くなる。気温自体はそこまで低くないが、風が強いのでウインドシェルが大助かりする。
肩の小屋手前でゴツゴツした岩場の鎖場に到着。設置された鎖を使いながら慎重に登り進めば、小屋はすぐそこだ。
9時半頃に標高3,000mの北岳肩の小屋へ到着。受付を済ませ、富士山が見えるベストスポットの前でテントの設営を開始。テント場は標高も高く開けているのでとても風が強く、テントが飛ばされないように注意しながらペグや石を使って地面にしっかり固定しよう。強風でマットが飛ばされてしまった登山者を見かけ、とても気の毒だった。テントだけでなく荷物も飛ばされないように気をつけよう。
肩の小屋
〒400-0241 山梨県南アルプス市
※6月下旬〜10月下旬営業(年度によって変動あり)
■2日目:頂上アタック
テントの設営が完了したらアタックザックを背負う身軽な格好で頂上を目指す。肩の小屋から北岳山頂までは約50分。高度もあり岩場や鎖場が多いので、慎重に両腕を使いながら登ろう。岩場を抜けると標高3,193mの北岳山頂に到着だ。
山頂は広いのでゆったりと座りながら360度大パノラマの景色を楽しむことが可能。この日は晴れていたので富士山も綺麗に見え、日本で一番高い場所からの富士山鑑賞もできた。
時間に余裕があったので、北岳山荘に立ち寄って、そこから少し先の中白根山へも足を延ばしてみることにした。北岳から北岳山荘へと続く絶景の稜線がなんとも魅力的だ。
標高3,055mの中白根山までは北岳山頂から約1時間半。こっち側から見る北岳の景色は、北岳山荘から続く北岳までの稜線が美しく見え迫力があり、個人的にはこっち側からの北岳が特にお気に入りだ。北岳山頂からのパノラマも素敵だが、ここから見える北岳も捨てがたいので、少し足を延ばして来る甲斐はある。
帰りは来た道を戻り、肩の小屋テント場でこの日は就寝した。