■3日目:テントからの富士山と日の出を拝みながら起床・下山

テント場からの御来光。雲海の中から覗く富士山がなんとも幻想的だ(撮影:Dois de Nós)

 3日目の朝は4時半ごろにテントから日の出とともに起床。朝日とどこまでも続く神秘的な雲海が広がり、そこから見える富士山のなんとも幻想的な景色の中で目覚めることができた。

 この絶景とさよならをするのは名残惜しいが、テントを撤収し、下山の準備を整えた。

 下山は登りと同じコースを通って、約5時間で登山口の広河原へ到着。

■魅力あふれる北岳! 登る際は注意も必要

標高3,000mでのテント泊で貴重な体験となった(撮影:Dois de Nós)

 北岳はそこでしか味わえない絶景の景色が広がっているが、他の山同様注意しなければならない点もいくつかある。

 標高が高く、山頂までの距離もあるため、1泊もしくは2泊の行程で登り、ゆっくりと高度に体を慣らしていくのが大事だ。岩場、鎖場も多く、山頂や小屋付近は開けていて風も強いため、注意が必要だ。夏場でも小屋や頂上付近は日中でも気温が10℃台を下回る寒い日もあり、朝晩は更に気温が下がる。ダウンジャケットやフリースなどの防寒着もしっかり用意しよう。

 なかなかのロングコースだが、山頂にたどり着いた時の達成感と素晴らしい景色が何よりのご褒美の魅力あふれる北岳登山体験となった。

【MAP】