日本で2番目に標高の高い山の北岳。「富士山の次は北岳に挑戦!」と憧れを持つ方も多いのではないだろうか? 筆者もその1人で、頂上に登り、標高3,000mで絶景テント泊がしたい、と2泊3日の登山に挑戦した。
北岳山頂付近の肩の小屋テント場からは日の出と雲海から覗く富士山も拝められる。そんな魅力たっぷりの3日間の登山レポートを紹介する。
■2泊3日のテント泊で北岳山頂を目指す!
北岳は山梨県南アルプス市にある標高3,193mの山だ。富士山に次ぐ日本で2番目に高い山で、日本百名山にも選定されている。
訪れたのは無雪期の7月上旬、一番ポピュラーな広河原からのピストンコースで頂上を目指す。しかし、このルートは往復約10km、標高差約1,700mとなかなかのロングトレイルだ。テント泊でリュックも重くなることを考慮し、2泊3日で体に負担をかけず、ゆっくりペースで高度に体を慣らしながら歩く行程にした。
登山口の広河原はマイカー規制があるため、バスでのアクセスになる。東京から公共交通機関を使うと、高速バスで甲府駅へ、甲府駅から路線バスで広河原までと、計約4時間ほどで到着できる。
■1日目:広河原スタート・白根御池小屋でテント泊
東京からバスを乗り継ぎ、12時頃登山口のある広河原へ到着。お昼を済ませ、ゆっくりと準備を整え、登山届を提出し、午後1時頃に登山を開始。昼過ぎの出発となったが、この日は晴れで天候も良く、目的地の白根御池小屋までは3時間弱、他にも登山者が何人かいたので、一緒のペースで気をつけながら進んだ。
序盤は森林地帯になっており木々の日陰はあるものの、夏場は蒸し暑く少し歩いただけでダラダラと汗が出てくる。無理をしないでこまめな休憩と水分補給を挟んでゆっくりと高度を上げていく。
約3時間でこの日の宿泊地、白根御池小屋に到着。小屋泊、テント泊共に事前予約制になっている。小屋での受付を済ませてから白根御池前のベストポジションにテントを設営。
この日は風もなく、付近から聞こえる木々や鳥の声などの自然の音に耳を傾け、池越しの北岳を眺めながらの夕食。そして次の日に備えて早めに就寝した。
白根御池小屋
山梨県南アルプス市芦安芦倉字野呂川入西方1684
※6月中旬~11月上旬営業
【URL】https://shiraneoike.ashiyasu.com/stay/price/