■「竈門神社」の参詣の楽しみ方

 一方、御本殿のある「竈門神社」の下社は太宰府天満宮から近く、一度の太宰府訪問で二社とも訪れれば一挙両得だが、それだけではない魅力がある。

●「結びの音」などのイベントが満載

願いを祈願する風鈴(写真:川内 勇貴)

 7月中旬から9月中旬にかけて「結びの音」は、風鈴の飾りでいっぱいになる。これは、風鈴の飾りに結びの成就を祈念するものだ。また、8月には旧暦の七夕まつりが行われ、七夕飾りがつけられた笹が参道いっぱいに立つ。

 縁結びの神様らしく、春や秋には「えんむすび大祭」が行われる。ここでいう「ご縁」とは、男女の仲をはじめ、家族、友人、仕事などの人と人の関係に留まらず、人と自然、人と神様とのご縁を意味するという。

 他にも桜や紅葉といった自然も豊かで、4月にはさくら祭り、11月にはもみじ祭りも行われ、ライトアップされた景色を楽しむことも出来る。

 また、5月には宝満山の峰入り行事や、護摩木(ごまぎ)に願いを託し、御神火で燃納する採燈大護摩供(さいとうだいごまく)など、イベントが多い。

●周辺には雰囲気の良いカフェや食事処、温泉もある

 参道や駐車場付近にはカフェや食事処もある。カフェは参道も含めて4軒、食事処も4軒あり、参拝と共に楽しめるのは嬉しいポイントだ。

 また、近くに「都久志の湯」や「みかさの湯」といった風呂の施設もあり、みかさの湯と同じ施設の「ルートイングランディア」は宿泊も可能だ。特にみかさの湯で数量限定で販売されている「お食事セット」は入浴料に食事とドリンクバーもついて1500〜2000円程度と格安で、料理も美味しいので満足度が高くおすすめだ。

■魅力満載の「竈門神社」を参拝しよう

 「鬼滅の刃」はこれから最終局面に突入していく。

 竈門神社は修験道や航海をする人々が、厳しい環境に身を置き、修行やまだ見ぬ土地へ祈願を行った場所である。

 炭治郎も人々を助けるために、苦しい状況の中をひたむきに進んできて、たくさんの人たちの思いを背負いながら修行に入る。炭治郎に思いを馳せながら訪れてはいかがだろうか。

 アニメ放送となり、盛り上がっていくと自然と聖地巡礼するファンも多くなると考えられるため、放送の合間にあたる時期に訪れられれば、ゆっくり楽しめるだろう。

 福岡、太宰府に来訪の際は参考にしてほしい。

 

宝満宮 竈門神社
住所:〒818-0115 福岡県太宰府市内山883
電話:092-922-4106(9:00〜17:00)

【公式サイト】https://kamadojinja.or.jp/

【MAP】