■飲食店も充実の船場センタービル
船場センタービルは堺筋の東側から御堂筋まで1号館から10号館が並び、地下鉄の出入り口にも直結している。オフィスや衣料店などが入居し、着目すべきは地下にある飲食店だ。
洋食、和食、中華に喫茶、居酒屋などなど、多様なジャンルの店舗がそろっている。とくに10号館には、「船場茶屋小路」「船場女将小路」という飲み屋メインの通りが設けられ、夜にはかなりに賑わいを見せるのだろう。
注意が必要なのは、すべての館に飲食店街があるのではなく、2~4号館と9号館の地下2階、10号館の地下1階だけ。全部のフロアがつながっているわけではなく、行き止まりもあるのでご注意を。
なお、3号館と4号館連絡通路には、階段を降りたところに「センバミューラルパーク」というスペースがあり、壁面一杯に斬新なアートが描かれている。
せっかくなので1号館から10号館まで歩いてみたが、妙なことに気がつく。それは各館のつなぎ目が、微妙な勾配になっているのだ。
前回に説明したが、もともと大阪平野の大部分は海か湖だった。唯一の陸地が上町台地。そのため、いまも台地から西へ進むと高低差が見られる。船場センタービル内の勾配は、それを反映しているわけだ。
■マニア必見! 阿波座交差点ジャンクション
堺筋本町から本町駅まで歩き、次の駅が阿波座。地名は阿波国(現徳島県)の商人が「座」と呼ばれる組合をつくって住んでいた、もしくは阿波屋西村太郎助という人の領地だったとする説がある。中座や角座というような芝居小屋か寄席があったわけではない。
そんな阿波座の見どころといえるのが、阿波座交差点のジャンクション。
中央大通となにわ筋が交差している地点で、頭上には阪神高速の高架が入り混じり、マニア垂涎の場所となっている。とくに夜景が素晴らしいらしいが、今回は昼間の画像でご容赦を。
つづく