■見どころの多い大阪城城郭
城郭跡である広大な公園を歩き、天守を目指す。大手門をくぐって桜門をくぐり、石垣の巨石を見てしばらく歩くと、城にふさわしくない建物が見える。2017年に開業した「MIRAIZA OSAKA-JO」だ。
観光物産販売店、カフェ、レストランなどが入居するが、もともとは陸軍第4師団司令部の建物。戦後は警察本部や大阪市立博物館として活用されていた。
そのほかにも城内に見るべきものは多いが、今の60代前後の人に懐かしいのがタイムカプセルだろう。
1970年の大阪万国博覧会で松下電器(現パナソニック)と毎日新聞が企画・製作。閉幕後に大阪城本丸に移された。天守の前に銀色のふたで封をされた状態で1号機と2号機があり、1号機の開封は6970年の予定。2号機は、まず2000年に第1回の開封を行って埋設し、以後100年ごとに開封して保存状態を確認するという。
このタイムカプセルが埋められた当時は予想もしていなかっただろうが、2025年には大阪港の夢洲で関西・大阪万博が開かれる。この万博で、ふたたびタイムカプセルがつくられるかどうか、いまのところは不明である。
つづく