本州最北端に位置する青森県は、スキー場の積雪・雪質ともに定評があり、ほかにはないスキー・スノーボード体験が味わえる。例えば、県のほぼ中央に位置する青森市からなら、郊外にある「青森スプリング・スキーリゾート」でバリエーション豊富な全22コースを楽しめる。また、青森市は県庁所在地とあって人気観光地も多い。スキー・スノーボードとともにレジャーを楽しむ満足度大の旅を約束してくれる。その一例として、スキー場+レジャースポット+グルメ情報を紹介していきたい。
■「青森スプリング・スキーリゾート」で極上パウダーを満喫!
青森県西部、鰺ヶ沢町に位置する「青森スプリング・スキーリゾート」は、新青森駅または青森空港から車・タクシーで約80分の距離。県最高峰となる岩木山の麓、北斜面にコースが広がり、積雪はもちろん雪質も良好だ。ゲレンデから日本海や津軽平野が一望できるロケーションも魅力的で、天然雪に包まれた非圧雪エリアや、夜間に圧雪して翌朝積もりたての雪を滑れるナイトグルーミングエリアなど、良質なパウダースノーをあちこちで堪能できる。
山麓にはゲレンデ直結の「ロックウッドホテル&スパ」もあり、ここに滞在し、翌日は青森市で観光を楽しむのがおすすめだ。
■青森市の名所「ねぶたの家 ワ・ラッセ」
青森市といえば、巨大な灯籠人形「ねぶた」が街中を回る夏の大イベント「青森ねぶた祭」が開催されることで知られている。開催期間は毎年8月2日~7日だが、その祭りの迫力と熱狂を一年中感じられる施設が青森駅のすぐそばにある「ねぶたの家 ワ・ラッセ」だ。
施設内のミュージアムでは、実際に祭りに出陣し、最優秀制作者賞などを受賞した4体の巨大灯籠「ねぶた」を常設展示。ねぶたのまわりを跳ね回る跳人(はねと)と呼ばれる踊り手の「ラッセラー」の掛け声や、賑やかなお囃子などが流れているので、祭りの雰囲気を体感することができる。
ねぶたの後ろ側は「見送り」などと呼ばれ、正面とは違った雰囲気になっている。その「見送り」をじっくり見られるのもここの展示のよいところ。下からねぶたの骨組みをのぞき込むことができ、部分によって白やオレンジのライトを使い分けているなど細部の工夫も知ることができる。ライトを灯すための発電機も大きく、その重さは1.3トン。台車などを含めると4トンにもなり、これを人力で押し進め、回転もさせていると思うとすごい。
ねぶたを作る工程も知ることができ、ねぶたを作るための下絵と完成品を見比べるのも楽しい。下絵をもとに、針金や糸で顔や手、足、服、刀などの形を作り、角材で支柱を組んだらパーツを組み合わせ、内側に無数のライトを取り付けていくという。
和紙を貼る工程は「針金の枠ごとに一枚ずつ切り出して貼っていく」と聞き、その手間をかけた作り方に驚いた。紙は凹凸をつけたり、部分的にろうを塗ることで明るさに違い出したりと、とても根気のいる作業となる。さらに色付けをしていくなど、幾重もの工程を経て作られたことを知ると、ねぶたのすみずみまでじっくり見入ってしまう。
昔のねぶたは針金ではなく、竹で骨組みを作り、灯りはろうそくを使用していたという。加工しやすい針金が用いられるようになると細やかな表現が可能となり、近年は証明器具にLEDライトが使われ、刀など細い部分までライトを取りつけられるようになるなど、時代とともにねぶたは進化している。巨大なねぶたは1年間ここで展示され、次の年の「青森ねぶた祭」が終わると新しい作品に入れ替えられるという。
「ねぶたの家 ワ・ラッセ」内にある売店には各種ねぶたグッズが売られており、Tシャツだけでもたくさんの種類がある。そのデザインがまたカッコイイ&おしゃれで普段使いしたくなるものも。このほか、青森ならではの特産品や工芸品なども手に入る。ショップは入場無料なので、おみやげを探しに訪れてみるのもおすすめだ。