■島の自然と共にある人の暮らしに寄り添うように生きている島猫たち

 沖縄の梅雨は、明けると同時にやってくる厳しい夏の暑さに備える季節だ。土と木々はたっぷりと水分を貯え、生きものたちはあまり動かずに体力と気力を蓄える。そのせいだろうか、雨粒をまとった島の草花は輝くばかりに美しく、目に光を宿した島猫たちの表情は時に神々しくさえある。

 昔から、島の自然と共にある人の暮らしと、その人に寄り添うように生きている島猫たち。神がつくった絶妙なバランスを大切にしていきたい。

島の野草、ニガナと島猫。細く刻んだニガナの和え物は、久高島の名物料理のひとつ
「島の特産も買わんで帰るのか!」と追いかけてきた営業猫。はい、買いますよ!
港近くの食堂で雨宿りをしていた二匹。ぴったり寄り添って梅雨明けを待っていた

(写真・仲程長治 文・シマネコキネマ) 

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