■鉄板スキー場はココ!  個性的な3スキー場が中心

●星野リゾート トマム

(撮影:Hiroya Nakata)

 新雪を滑るならゴンドラが架かり急斜面やツリーランが滑れるトマムマウンテンへ。標高差約300m、距離800mほどのツリーエリアに広がる上級者解放エリアは滑りごたえ抜群。この斜面にフード付きのクワッドリフトが架かっており、ここを繰り返し滑るのにもってこい。日照の少ない木々の間や風の影響を受けていない面を狙おう。

 踏み込めばサラサラの雪が舞い上がる雪質。非圧雪ゾーンの面白さはもちろんのこと、整備の行き届いた圧雪バーンもスピードを出して滑りたい。スキー場から少し離れた場所にあるCATも同時に楽しみたい。

●カムイスキーリンクス

(撮影:Takahiro Nakanishi)

 旭川の市街地から30分ほどの距離。コース幅150mもあるグルーミングバーン「ゴールド」の中腹は最大斜度が30度あり、上部から存分にスピードを出したカービングターンが楽しめる。ゲレンデの各所にあるツリーランや非圧雪コースは全体の4割を占める。ツリーエリアは斜度も適度にありながら木々を間引いて滑りやすい。

 地形の変化が豊かで、ジャンプのしやすいきっかけもあちこちにあるから冒険気分で森の中を探索しながらパウダーが滑れる。斜度がありながら幅をとった圧雪斜面があるため、スピードを付けて大きなターン弧も描ける。

●富良野スキー場

 十勝岳や富良野岳など大雪山系が一望できるロケーション。ここ数年はインバウンドからの人気も高まっている注目の場所だ。富良野ゾーン山頂にあるパノラマCコースは、700mの距離ながら斜面は起伏に富んでいる。標高1,209mからの絶景を堪能しながら、富良野ならではのロングクルーズを味わうのもここならではの楽しみ方だ。

 スキー場は北の峰と富良野の2つのゾーンに分かれている。どちらでもパウダーが楽しめるが、北の峰ゾーンにある上級者向けプレミアムゾーンは地形も豊かで距離も長くオススメ。いずれも山頂付近からの景色は絶景だ。

●まだまだあるほかスキー場

 上記3スキー場は昨季から共通シーズン券が登場したが、あっという間に売り切れたという。ほか旭川の北にはぴっぷスキー場、市街からすぐ行けるナイターのサンタプレゼントパークやキャンモアスキービレッジがある。旭川からトマムへ行く道すがらに見える急斜面の国設南ふらのは一度は滑っておきたい。トマムから帯広方面へ抜ける狩勝峠付近にはサホロリゾートや新得山がある。旅をしながら回りたい。